夏休みで帰省中、やることがなくぼーっとする時間が多かった。
ベランダに出て夜風を浴びていると、心が凪のように落ち着いている自分に気が付いた。
そこでふと、1年前の私はどんな姿であったかと回想し、1年前の私と今の私がどう変化したのか考えてみることにした。


1年前の私は、そうか、毎日泣いていた。
登校中、休み時間、放課後、入浴中、布団の中。
失恋と自責と自己嫌悪。
全ての時間が私で埋まっていて苦しかった。

この1年での私の変化、気づき。
それは、恋の終わらせ方、他人の見方、自分や相手の護り方や赦し方、やさしさの在り方。
そして、人生において大切にすべきものが何なのか。

たくさん学んだ。
ちゃんと成長できていたじゃないか。
間違えて、苦しんで、理解した。

無駄じゃなかった。
無駄になんてしたくなかったから。

私は、私と生きることに誰よりも必死だった。
苦しんだけれど、その全てが、今ここにいる私を形成した。

だから私は、その私の要素になったモノや人にとても感謝をしているのだ。
当時、どれだけ憎く汚い感情が生まれていたとしても、今は心からそう思うことができる。

そしてこの先、どれだけ苦しい出来事があろうと、変わり続けられる限り学び続けることが、私の人生において懸命だと思っている。

そうやって、これからも私は、自分を無駄にしない生き方にする。

その都度苦しんで、全てを私にしていく。