どうしようかな。まだ行ってないエリアに行ってみようかな。所がそこは、雰囲気が少し違うエリアだった。そして怖い人ばかりいた。
「何ここ怖い」
怖くなってセラフィムはそこから離れようと歩く速度を上げた。それなのに、足音も同じ速さで近づいてくる。振り返る勇気もなく、ただ、前だけを見て進む。
────その時セラフィムは背後の足音がふいに消えたことに気づいた。
静寂が、耳の奥でじんと鳴る。さっきまで確かに追ってきていた気配が、嘘のように消えている。安堵しかけた次の瞬間。背後から同じ足音が、こちらへ向かって歩いてくるのが聞こえた。
あり得ない。まだいる
セラフィムの喉がひゅっと鳴る。足が止まりそうになるのを、必死にこらえた。
逃げなければ。
けれど、体は言うことをきかない。影がゆっくりと伸び、背後の向こうから何かが姿を現れた
セラフィム大丈夫かい?
そしてセラフィムはようやく気づいた。追っかけてきたのはユリスだった。
なんだユリスか。びっくりした。
ここで何してるの?
材料を買いに来たんだよ。そしたらセラフィムをみかけたんだよ。そんなにびっくりしなくてもいいじゃん。セラフィム立てそう?
そうなんだ。立てないや。腰抜かしたのかも。
何やってんだ。
だって怖かったんだもん。
俺がおんぶするから乗りな。
えっ、いいの?私、重たいよ。
いいよ。力だけはあるから。
あっ、ありがとう。
「ユリスの背中暖かいし何か落ち着く」
ユリスはセラフィムをおんぶしていつもの場所に着いた
よし戻った。セラフィム下ろすよ。
「もう少しこのままでいたいな」
何か言った。
な、な、何も言ってないよ
俺、一旦仕事場に買ったもの置いてくるから。
少し待っててくれる?
いいよ。じゃあ待ってる。
うん。ありがとう。
「はぁ〜」
今の聞こえてなかったらいいんだけど。
セラフィムの鼓動が早くなっている。そうしてるうちにユリスが戻ってきた。
セラフィムどうしたの?大丈夫?
う、うん。大丈夫。何処かのレストランで食べない?
いいけど。どこ行くんだ?
うーん。ユリスのオススメな場所がいいな。
俺の?!
うん。
わかった。ついてきて 。
わかった。
セラフィムはユリスのあとをついて行く。そして着いた所は少しオシャレなレストランだった
ここって少し高い所だよね大丈夫なの?
大丈夫だけど。今日は俺の奢りだから。
いいよ。自分のご飯代は自分で出すから。
ユリスは軽く笑っていた。
いいよ。お祭りの時助けてもらったし。だから今日だけ奢らせて。
わかったよ。
2人はレストランに入った。
中に入ってみるとやっぱりいろんな物がオシャレだった。セラフィムは少し緊張をしているようだった。
セラフィム大丈夫?
ちょっと緊張しちゃって。ごめん
いいけど。辞めとく?
う、うん。こんな所難易度が高すぎて入れない。
わかった。普通のレストラン行くか。
うん。本当にごめん。
大丈夫だよ。慣れない場所だとそうなるよ。
うん。
2人は普通のレストランに行った
「いらっしゃいませ」
こちらの席へどうぞ。
2人はお礼を言って席に座った。座ってメニューを開いてご飯を選んだ。
メニューではいろんなご飯がありセラフィムは悩んでいる。ユリスは選び終わっていた。セラフィムが終わるまで待った。
ごめん、選ぶの遅いね。もうすぐ決めるから待ってて。
大丈夫だよ。ゆっくり選んでいいよ。
ありがとう。
うん。
セラフィムも選んで。料理が出来るまで待つ事にした。
セラフィムは何であんな危ない所にいたんだ?
ユリスはセラフィムに聞いていた。あの危険なエリアは人を攫ったり、危ない薬も売っている。ユリスはその危ないエリアに行かないと珍しい素材が手に入らないから仕方なく行っていた。
行った事ない場所だったから。
そうだったんだ。あのエリアはもう行かない方がいいと思う。女の子1人で行くと危ないし人攫いとかあるから。昔、男の子や女の子がそこに行ったきり戻って来なかったって話もあるからね。
「……本当、なの?」
うん。何人かは攫われたって聞いた。その後は多分、人に売られて奴隷にされたんだと思う。
そうなんだ。
うん。
だから、あのエリアだけは行かない方がいい。
わかった。行かないようにする
うん。
やっと料理がやってきた。2人は違う料理だった。ユリスはお肉でセラフィムは魚だった。2人は美味しそうに食べた。ユリスはセラフィムが美味しく食べている顔をみていた。セラフィムはこっちをみているユリスに気づくと不思議そうに目を細める。
「どうしたの?」
その問いに、ユリスは一瞬言葉を詰まらせ、視線を逸らした。指先でカップの縁ををなぞりながら、小さく息を吹く。
「……なんか、さ」
少し間を置いてから、ぽつりと続ける。
「美味しそうに食べてる顔、見てると……その嬉しくなるっていうか」
最後の方は小さくなり、ほとんど聞こえないくらいだった。
セラフィムはきょとんとしたあと、ふっと柔らかく笑う。
「そっか」
その一言が、やけに優しく響いて、ユリスはますます顔を上げられなかった。
ご飯が終わりユリスは仕事場に戻る
俺は仕事場に戻るよ。ありがとう
ううん、こっちこそありがとう。
うん。またね。
またね。
セラフィムは少ししてから歩きだした。
帰るのにまだ早いな。
「まだユリスと居たかったなぁ」
セラフィムはガッカリしていた。
忙しいのはしょうがないよね。
遠くからセラフィムを呼ぶ声がした。セラフィムは振り向くとユリスだった。
あ、あれ、どうしたの?
まだ一緒に居たくて仕事休んできた。
大、大丈夫なの?
うん。母さんには言ってるし大丈夫。
そ、そうなんだね。
うん
どうしたの?
私も一緒に居たかった。
そ、そうなんだ。
うん。
波だけが聞こえるだけで2人は沈黙になっていた。
2人は何を話せばいいのか考えている。
な、何か話してよ?
ご、ごめん。そうだよね。
いつもと違って2人はドキドキしていた。
ど、何処か行く?
う、うん。行こう。
歩いていても2人の沈黙が続いていた。ユリスは我慢の限界でセラフィムに話しかけた。
セラフィムはワンピース系の服好きなの?
うん。好きだよ。どしたの?
いつも、ワンピース着てるから。スカートとか履かないのかなって。
好きだけど。足に見せたくないんだよね。
何で?
足に自信ないし、人に見られたくないし、恥ずかしいの。
もしかて履いて欲しいの?
「べ、別に……そういうわけじゃないし」
「ふーん。ユリスはスカートの女の子が好きなんだ」
違うよ。
「本当に?」
うっ。スカート履いてる女性が好き……です。
何?聞こえないよ。
スカート履いてる女性好きです。
ユリスは恥ずかしながら答えた。
ユリスに聞くけど、ロングスカート派?それともミニスカート派?
答えないとダメ?
そうだね。
答えたくないなぁ。
いいから答えて。
わ、わかったよ。
「ロングスカート」
嘘ついてるでしょ?
な……何でわかった?
うーとね。そんな感じがしたから。本当はミニスカートが好きなんでしょ?
「はい、好きです」
照れてるユリスの顔をみてクスクスと笑う
ロングスカートしか履いた事ないけど。ミニスカート履いてみようかな。よし、今から買いに行こうかなぁ
「えっ?」
どんなのがいいのか一緒に決めよ。
わ、わかった。
ユリスとセラフィムは服やに向かった。ユリスは女性用の服屋に行くのは初めてで緊張がはしった
こんな所、女の子と来るの初めてだから緊張する。
もしかしてだけど緊張してるの?
そうだよ。悪いか。
ユリスって可愛いね。
からかってるだろ。
バレた。
またセラフィムはクスクスと笑う。ユリスは笑ってるセラフィムをみていた
「セラフィムの笑顔可愛い」
そんなにみつめないで
ごめん。セラフィムの笑う顔が可愛かったから。
あ、ありがとう。ユリスは何色のスカートがいい?
見せられたのは。黒、白、ピンクだった。ユリスはハッキリと答えた。
俺は、ピンクがいいと思う。明るくていいし、セラフィムに似合いそうだから。
スカート買うなら上の服も買っちゃおうかな。
いいと思うよ。
セラフィムは一生懸命、服を選んでる。ユリスはただ見ているだけだった。
女の子は服や買い物が好きだね。
この服もいいな。迷うな。このスカートに合わせるならこれかな。
スカートと服を合わせてみた。
うんうん。これで決まり。
セラフィムは決まったようで試着室に入って試着をした。
「似合うのかな。ユリスに見せるの恥ずかしいかも」
試着室から出てきた。
「ユリス。ど……どうかな?」
照れながらユリスに聞いた。セラフィムはスタイルがよく足もすらっとしていた。まるでモデルさんみたいだった。ユリスの反応はというと。
「か…可愛いです」
よ、良かった。
そしてスカートと服を買った。スカートは薄いピンク色で服は白のヒラヒラとした服だった。
この服着たりしよ。
いいと思うよ。セラフィムは何でも合いそうだし。
ありがとう。もう夜になってきてるね。
そうだね。まだセラフィムと一緒に居たいな。
な……何、言ってるの?私も帰らないとお母さんとお父さんに怒られるよ。
そうだよね。ごめん。
うん。どうしたの急に?
セラフィムは不思議そうに聞いた。
それは言えないかな。俺の心の準備出来てないし。
ふーん。何で今は言えないの?
「そ……それは」
ほら〜言ってみて?
セラフィムはユリスにグイグイと顔を寄せ、逃げ場を塞ぐようにじっと見つめた。
金色の瞳が悪戯っぽく細められ、わざとらしく首をかしげる。
「言えないの?」
「い、言えるわけじゃ……」
ユリスは視線を逸らし口元をもごもごと動かす。けれど言葉はなかなか出てこない。
そんな様子を見て、セラフィムはくすっと小さく笑った。
「顔、赤いよ」
「うるさい!」
反射的に返した声は少し大きくて、ユリスはさらに恥ずかしそうに眉を寄せる。
セラフィムはそんな反応を楽しむように、もう一歩だけ距離を詰めた。
「ねぇ、ちゃんと聞かせて?
「じゃあ、今度、言いたい事あるからそれまで待ってて」
わかった。楽しみにしてる。
うん。じゃあ、またね
またね
2人は家に帰る。セラフィムはスキップしながら歩き空へ飛んで行く。ユリスは変な事を言ったなと思い、少し冷静になる。
「俺、やばい事言ってしまった。多分、告白って思ってないだろうな」
ユリスはため息を吐く。
「はぁー」
ちゃんと告白出来るのかな。振られたりしたらどうしよう。
ユリスはもしかしたら振られるんじゃないかと不安になっており。手で髪をクシャクシャとした。
帰るか。考えていても混乱するだけだし
ユリスも家に帰るけど、どうしようと思っている所だ。
セラフィムは家に帰って。自分の部屋に行き。今日買った服とスカートを着て鏡の前に立った。
「やっぱりミニスカは恥ずかしいなぁ。見えちゃいそう」
初めてミニスカ履くけど恥ずかしい。
今日は一段と疲れたよ。お風呂入って寝ちゃお。
先にご飯を食べお風呂に入って睡眠をした。ユリスは家に帰ったがいつ告白するか考えていた。
「いっそ明日ぐらいに告白するのもいいかもな」
「よし明日告白しよう」
ユリスは覚悟を決めた。
海か展望台がいいと思うけど。海は人がいるからな。やっぱり展望台だな。
明日に備えてユリスも睡眠をする。
そして朝を迎えた。セラフィムは腕を上げて背伸びする。
朝になるの早く感じるような気がするけど。今日もいい天気。
セラフィムは顔を洗い、髪を可愛くして、今日買った服を着てスカートも履いた。
そのまま、朝ご飯を食べる。
あれ、セラフィムミニスカート珍しいわね。
うん。昨日服とスカート買ってみたの。似合うかな。
似合うわよ。
ありがとう。じゃあ、私遊びに行ってくる。
気をつけて行くのよ。
うん。
セラフィムは人間界に降りて行った。そして、ユリスも目が覚めて朝ご飯も食べて仕事場に行く。
「よし、今日も仕事頑張るか。今日はセラフィムに伝えないと」
ユリスは仕事に取り組む。今日はそんなに忙しくはなかった。いつ配達や買い出しがあるかわからない感じだった。
父さん、今日は配達や買い出しは大丈夫?
「うーん。今の所は大丈夫だな。いや、1件だけ配達がある。」
そうなんだ。
1件だけ、配達頼めるか?
いいけど。
じゃあ、これ頼むぞ。
わかった。
ユリスは頼まれた配達をする。歩きでは時間がかかる為。馬に乗って行く事にした。遠い所は馬車がないと行けない距離だ。街を出て配達する事ある。その為、馬は必要。
「ブルルル」
よしよし、今日も頑張ろうな。
ユリスは馬に乗って街を出て配達に行く。
確か、地図によるとこっちだな。
ユリスは地図を広げて目的地に向かう。そして着いた先は小さな集落だった。馬を馬小屋に置き目的地の家の前に着いた。
「ここだな」
ユリスはドアを叩いた。家の奥から人の声が聞こえた。
「はーい」
「ガチャ」
頼まれた品物です。どうぞ
ありがとう。間に合わなかったらどうしようかと思ったよ。これ、お金ね。
そうなんですね。ありがとうございます。
あぁ。今日は俺と奥さんの記念日だから。何を渡そうか考えてた所そちらのお店でいい物があったから頼んだんだ。
なるほど。奥さん喜んでくれるといいですね。また、お願いします。
ありがとう。
ユリスは時間を見て気づけば昼前だった。
「やばいな。このままだと昼過ぎちゃうな。多分、今日は一緒に食べれないかもな。急いで帰るか」
急いで帰る。だけど、帰り道は混んでいた。
「嘘だろ。この道こんなに混んでるのは初めてだ」
危ないけど森の中を走るしかないか
ユリスは森の中に入って移動した
やっぱり、この道はキツイな
走ってる最中木が身体中に当たったり服が破けたりした。やっと森を抜けてやっとの思いで街に着いた。
馬を返し家に戻ったらセラフィムが待っていた。セラフィムはユリスを見つけたかのようにこっちに向かって来る。
遅いよ。何してたの?それに服ボロボロだし怪我してるじゃない。
ごめん。配達で街を出てたんだ。いつもの道が混んでて。それで、危ないけど馬で森を走ってたから。
危ないじゃない。ホラ、手当てするから家入るよ。
いいよ。このぐらい、つばをつければ治るから
それじゃあ、ダメ。ちゃんと手当てするから。
わかった。ありがとう。
ユリスの部屋に入って救急箱を借りて手当てをした
セラフィムはご飯食べた?
まだ食べてないよ。ユリス待ってたから。
そうなんだ。
「イテッ!」
我慢して
「はい」
これでオッケー。
ありがとう。ご飯食べようか。
待ってる間お腹空いてたんだから。
「ごめんごめん」
いいよ。
ご飯を食べてユリスは仕事に向かった。
セラフィム。
何?
今日、話したい事あるから。仕事終わったら展望台に行かない?
いいよ。
わかった。仕事行ってきます。
言ってらっしゃい。気をつけて。
うん。
ユリスの部屋何か落ち着くんだよなぁ。
部屋の見渡す。
やっぱり、仕事道具がいっぱいだ。こんなのとか何に使うんだろう。
セラフィムはベッドに座り横になった。ベッドからはユリスの匂いがして布団を嗅いだ
ユリスの匂いがする。
そのまま寝てしまっていた。
そして、夕方になってユリスが部屋に戻ってきた。ユリスはビックリしている。それは、セラフィムがユリスのベッドで寝ていたからだ。
「えっ!」
無防備な寝顔に思わず目をそらした。
セラフィム起きて
「あれ私、寝てた」
セラフィムは我に返った。
ごめん、待ってる間寝てた。
「私の……寝顔みた⁈」
は…い。可愛かったです。
恥ずかしい。
ごめん。悪気はないんだ。
う、うん。
セラフィム展望台に行かない?
うん。
2人は展望台に行った。もう、辺りは暗くなっていて街の明かりが照らしている。そして展望台に着いた。
本当にいい眺めだね。
そうだね。セラフィムに言いたい事なんだけど。
うん。何?
ユリスはセラフィムに言いたいのに緊張していて言えない。
ユリス深呼吸して。
う、うん
ユリスは大きく深呼吸をした。
「すぅー。はぁー。」
もう、大丈夫。ありがとう。
うん。
言うね。
わかった。
ユリスは覚悟が決まったようだ。
セラフィム。お……俺、出会ってからずっとセラフィムの事が好きだったんだ。
「えっ⁈」
セラフィムと一緒にいて胸がドキドキしてた。一緒にご飯食べたり、何処か行ったり。お祭りの時に助けてもらったりしてセラフィムにひかれていった。
「お、俺と付き合ってください」
「嬉しいんだけど。ごめんなさい」
どうして?
そ、それは言えない。私、帰るね。
待ってくれ。
ユリスはセラフィムの腕を握った。
「は、離して」
離したくない。付き合えない理由があるんなら教えてくれ
わかった。何があっても驚かないで
う、うん
「私……は普通の女の子じゃあないの」
どういうこと?
「これをみたらわかると思うよ」
ゆっくりと背中の羽を広げる。
白と黒が混ざった翼が月明かりに照らされ、抜け落ちた羽根がふわりと宙に舞った。
静かな夜空に溶けるように羽根が落ちていく。
「……これが、隠してたこと」
強がっているのに、その声はどこか寂しそうで、
風に揺れる羽と一緒に、彼の不安もこぼれ落ちそうだった。
展望台の夜景だけが、何も言わず二人を包んでいた。
「……やっぱり、普通じゃないよな。ごめん、忘れて——」
言い終える前に、また一枚、羽根がふわりと舞い落ちた。
展望台の夜景だけが、変わらず静かに輝いていた。
ユリスは動揺を隠せなかった。
じゃあ、セラフィムは人間じゃないなら何なんだ?
「私は、お母さんが天使でお父さんが悪魔なんだ。それで私は、天使と悪魔のハーフなの」
それって、天使と悪魔の種族って意味だね。
うん。ずっと黙っててごめん。だからユリスとは付き合えないの。
ユリスは信じれなかったセラフィムが人間ではない事に。
セラフィムの姿をみて嘘ではないことがわかる。天使の羽と悪魔の羽がセラフィムの背中に羽が生えてるからだ。
「私……もう行くね」
ユリスと一緒にいた時間楽しかったよ。
「また……ね」
セラフィムはユリスの姿が見えなくなるまで飛んで、後ろを振り向かなかった。ユリスをみたら離れたくない自分がいたからだ。そして見えなくなって涙を我慢してたのか。涙が溢れていた。
「うっ…うっ…」
セラフィム待ってくれ俺……は。
ユリスは地面に崩れ落ちた。目の前には天使の羽と悪魔の羽が落ちていた。ユリスはそっと2つの羽を握って空を見上げてもセラフィムはもういなかった。
「何ここ怖い」
怖くなってセラフィムはそこから離れようと歩く速度を上げた。それなのに、足音も同じ速さで近づいてくる。振り返る勇気もなく、ただ、前だけを見て進む。
────その時セラフィムは背後の足音がふいに消えたことに気づいた。
静寂が、耳の奥でじんと鳴る。さっきまで確かに追ってきていた気配が、嘘のように消えている。安堵しかけた次の瞬間。背後から同じ足音が、こちらへ向かって歩いてくるのが聞こえた。
あり得ない。まだいる
セラフィムの喉がひゅっと鳴る。足が止まりそうになるのを、必死にこらえた。
逃げなければ。
けれど、体は言うことをきかない。影がゆっくりと伸び、背後の向こうから何かが姿を現れた
セラフィム大丈夫かい?
そしてセラフィムはようやく気づいた。追っかけてきたのはユリスだった。
なんだユリスか。びっくりした。
ここで何してるの?
材料を買いに来たんだよ。そしたらセラフィムをみかけたんだよ。そんなにびっくりしなくてもいいじゃん。セラフィム立てそう?
そうなんだ。立てないや。腰抜かしたのかも。
何やってんだ。
だって怖かったんだもん。
俺がおんぶするから乗りな。
えっ、いいの?私、重たいよ。
いいよ。力だけはあるから。
あっ、ありがとう。
「ユリスの背中暖かいし何か落ち着く」
ユリスはセラフィムをおんぶしていつもの場所に着いた
よし戻った。セラフィム下ろすよ。
「もう少しこのままでいたいな」
何か言った。
な、な、何も言ってないよ
俺、一旦仕事場に買ったもの置いてくるから。
少し待っててくれる?
いいよ。じゃあ待ってる。
うん。ありがとう。
「はぁ〜」
今の聞こえてなかったらいいんだけど。
セラフィムの鼓動が早くなっている。そうしてるうちにユリスが戻ってきた。
セラフィムどうしたの?大丈夫?
う、うん。大丈夫。何処かのレストランで食べない?
いいけど。どこ行くんだ?
うーん。ユリスのオススメな場所がいいな。
俺の?!
うん。
わかった。ついてきて 。
わかった。
セラフィムはユリスのあとをついて行く。そして着いた所は少しオシャレなレストランだった
ここって少し高い所だよね大丈夫なの?
大丈夫だけど。今日は俺の奢りだから。
いいよ。自分のご飯代は自分で出すから。
ユリスは軽く笑っていた。
いいよ。お祭りの時助けてもらったし。だから今日だけ奢らせて。
わかったよ。
2人はレストランに入った。
中に入ってみるとやっぱりいろんな物がオシャレだった。セラフィムは少し緊張をしているようだった。
セラフィム大丈夫?
ちょっと緊張しちゃって。ごめん
いいけど。辞めとく?
う、うん。こんな所難易度が高すぎて入れない。
わかった。普通のレストラン行くか。
うん。本当にごめん。
大丈夫だよ。慣れない場所だとそうなるよ。
うん。
2人は普通のレストランに行った
「いらっしゃいませ」
こちらの席へどうぞ。
2人はお礼を言って席に座った。座ってメニューを開いてご飯を選んだ。
メニューではいろんなご飯がありセラフィムは悩んでいる。ユリスは選び終わっていた。セラフィムが終わるまで待った。
ごめん、選ぶの遅いね。もうすぐ決めるから待ってて。
大丈夫だよ。ゆっくり選んでいいよ。
ありがとう。
うん。
セラフィムも選んで。料理が出来るまで待つ事にした。
セラフィムは何であんな危ない所にいたんだ?
ユリスはセラフィムに聞いていた。あの危険なエリアは人を攫ったり、危ない薬も売っている。ユリスはその危ないエリアに行かないと珍しい素材が手に入らないから仕方なく行っていた。
行った事ない場所だったから。
そうだったんだ。あのエリアはもう行かない方がいいと思う。女の子1人で行くと危ないし人攫いとかあるから。昔、男の子や女の子がそこに行ったきり戻って来なかったって話もあるからね。
「……本当、なの?」
うん。何人かは攫われたって聞いた。その後は多分、人に売られて奴隷にされたんだと思う。
そうなんだ。
うん。
だから、あのエリアだけは行かない方がいい。
わかった。行かないようにする
うん。
やっと料理がやってきた。2人は違う料理だった。ユリスはお肉でセラフィムは魚だった。2人は美味しそうに食べた。ユリスはセラフィムが美味しく食べている顔をみていた。セラフィムはこっちをみているユリスに気づくと不思議そうに目を細める。
「どうしたの?」
その問いに、ユリスは一瞬言葉を詰まらせ、視線を逸らした。指先でカップの縁ををなぞりながら、小さく息を吹く。
「……なんか、さ」
少し間を置いてから、ぽつりと続ける。
「美味しそうに食べてる顔、見てると……その嬉しくなるっていうか」
最後の方は小さくなり、ほとんど聞こえないくらいだった。
セラフィムはきょとんとしたあと、ふっと柔らかく笑う。
「そっか」
その一言が、やけに優しく響いて、ユリスはますます顔を上げられなかった。
ご飯が終わりユリスは仕事場に戻る
俺は仕事場に戻るよ。ありがとう
ううん、こっちこそありがとう。
うん。またね。
またね。
セラフィムは少ししてから歩きだした。
帰るのにまだ早いな。
「まだユリスと居たかったなぁ」
セラフィムはガッカリしていた。
忙しいのはしょうがないよね。
遠くからセラフィムを呼ぶ声がした。セラフィムは振り向くとユリスだった。
あ、あれ、どうしたの?
まだ一緒に居たくて仕事休んできた。
大、大丈夫なの?
うん。母さんには言ってるし大丈夫。
そ、そうなんだね。
うん
どうしたの?
私も一緒に居たかった。
そ、そうなんだ。
うん。
波だけが聞こえるだけで2人は沈黙になっていた。
2人は何を話せばいいのか考えている。
な、何か話してよ?
ご、ごめん。そうだよね。
いつもと違って2人はドキドキしていた。
ど、何処か行く?
う、うん。行こう。
歩いていても2人の沈黙が続いていた。ユリスは我慢の限界でセラフィムに話しかけた。
セラフィムはワンピース系の服好きなの?
うん。好きだよ。どしたの?
いつも、ワンピース着てるから。スカートとか履かないのかなって。
好きだけど。足に見せたくないんだよね。
何で?
足に自信ないし、人に見られたくないし、恥ずかしいの。
もしかて履いて欲しいの?
「べ、別に……そういうわけじゃないし」
「ふーん。ユリスはスカートの女の子が好きなんだ」
違うよ。
「本当に?」
うっ。スカート履いてる女性が好き……です。
何?聞こえないよ。
スカート履いてる女性好きです。
ユリスは恥ずかしながら答えた。
ユリスに聞くけど、ロングスカート派?それともミニスカート派?
答えないとダメ?
そうだね。
答えたくないなぁ。
いいから答えて。
わ、わかったよ。
「ロングスカート」
嘘ついてるでしょ?
な……何でわかった?
うーとね。そんな感じがしたから。本当はミニスカートが好きなんでしょ?
「はい、好きです」
照れてるユリスの顔をみてクスクスと笑う
ロングスカートしか履いた事ないけど。ミニスカート履いてみようかな。よし、今から買いに行こうかなぁ
「えっ?」
どんなのがいいのか一緒に決めよ。
わ、わかった。
ユリスとセラフィムは服やに向かった。ユリスは女性用の服屋に行くのは初めてで緊張がはしった
こんな所、女の子と来るの初めてだから緊張する。
もしかしてだけど緊張してるの?
そうだよ。悪いか。
ユリスって可愛いね。
からかってるだろ。
バレた。
またセラフィムはクスクスと笑う。ユリスは笑ってるセラフィムをみていた
「セラフィムの笑顔可愛い」
そんなにみつめないで
ごめん。セラフィムの笑う顔が可愛かったから。
あ、ありがとう。ユリスは何色のスカートがいい?
見せられたのは。黒、白、ピンクだった。ユリスはハッキリと答えた。
俺は、ピンクがいいと思う。明るくていいし、セラフィムに似合いそうだから。
スカート買うなら上の服も買っちゃおうかな。
いいと思うよ。
セラフィムは一生懸命、服を選んでる。ユリスはただ見ているだけだった。
女の子は服や買い物が好きだね。
この服もいいな。迷うな。このスカートに合わせるならこれかな。
スカートと服を合わせてみた。
うんうん。これで決まり。
セラフィムは決まったようで試着室に入って試着をした。
「似合うのかな。ユリスに見せるの恥ずかしいかも」
試着室から出てきた。
「ユリス。ど……どうかな?」
照れながらユリスに聞いた。セラフィムはスタイルがよく足もすらっとしていた。まるでモデルさんみたいだった。ユリスの反応はというと。
「か…可愛いです」
よ、良かった。
そしてスカートと服を買った。スカートは薄いピンク色で服は白のヒラヒラとした服だった。
この服着たりしよ。
いいと思うよ。セラフィムは何でも合いそうだし。
ありがとう。もう夜になってきてるね。
そうだね。まだセラフィムと一緒に居たいな。
な……何、言ってるの?私も帰らないとお母さんとお父さんに怒られるよ。
そうだよね。ごめん。
うん。どうしたの急に?
セラフィムは不思議そうに聞いた。
それは言えないかな。俺の心の準備出来てないし。
ふーん。何で今は言えないの?
「そ……それは」
ほら〜言ってみて?
セラフィムはユリスにグイグイと顔を寄せ、逃げ場を塞ぐようにじっと見つめた。
金色の瞳が悪戯っぽく細められ、わざとらしく首をかしげる。
「言えないの?」
「い、言えるわけじゃ……」
ユリスは視線を逸らし口元をもごもごと動かす。けれど言葉はなかなか出てこない。
そんな様子を見て、セラフィムはくすっと小さく笑った。
「顔、赤いよ」
「うるさい!」
反射的に返した声は少し大きくて、ユリスはさらに恥ずかしそうに眉を寄せる。
セラフィムはそんな反応を楽しむように、もう一歩だけ距離を詰めた。
「ねぇ、ちゃんと聞かせて?
「じゃあ、今度、言いたい事あるからそれまで待ってて」
わかった。楽しみにしてる。
うん。じゃあ、またね
またね
2人は家に帰る。セラフィムはスキップしながら歩き空へ飛んで行く。ユリスは変な事を言ったなと思い、少し冷静になる。
「俺、やばい事言ってしまった。多分、告白って思ってないだろうな」
ユリスはため息を吐く。
「はぁー」
ちゃんと告白出来るのかな。振られたりしたらどうしよう。
ユリスはもしかしたら振られるんじゃないかと不安になっており。手で髪をクシャクシャとした。
帰るか。考えていても混乱するだけだし
ユリスも家に帰るけど、どうしようと思っている所だ。
セラフィムは家に帰って。自分の部屋に行き。今日買った服とスカートを着て鏡の前に立った。
「やっぱりミニスカは恥ずかしいなぁ。見えちゃいそう」
初めてミニスカ履くけど恥ずかしい。
今日は一段と疲れたよ。お風呂入って寝ちゃお。
先にご飯を食べお風呂に入って睡眠をした。ユリスは家に帰ったがいつ告白するか考えていた。
「いっそ明日ぐらいに告白するのもいいかもな」
「よし明日告白しよう」
ユリスは覚悟を決めた。
海か展望台がいいと思うけど。海は人がいるからな。やっぱり展望台だな。
明日に備えてユリスも睡眠をする。
そして朝を迎えた。セラフィムは腕を上げて背伸びする。
朝になるの早く感じるような気がするけど。今日もいい天気。
セラフィムは顔を洗い、髪を可愛くして、今日買った服を着てスカートも履いた。
そのまま、朝ご飯を食べる。
あれ、セラフィムミニスカート珍しいわね。
うん。昨日服とスカート買ってみたの。似合うかな。
似合うわよ。
ありがとう。じゃあ、私遊びに行ってくる。
気をつけて行くのよ。
うん。
セラフィムは人間界に降りて行った。そして、ユリスも目が覚めて朝ご飯も食べて仕事場に行く。
「よし、今日も仕事頑張るか。今日はセラフィムに伝えないと」
ユリスは仕事に取り組む。今日はそんなに忙しくはなかった。いつ配達や買い出しがあるかわからない感じだった。
父さん、今日は配達や買い出しは大丈夫?
「うーん。今の所は大丈夫だな。いや、1件だけ配達がある。」
そうなんだ。
1件だけ、配達頼めるか?
いいけど。
じゃあ、これ頼むぞ。
わかった。
ユリスは頼まれた配達をする。歩きでは時間がかかる為。馬に乗って行く事にした。遠い所は馬車がないと行けない距離だ。街を出て配達する事ある。その為、馬は必要。
「ブルルル」
よしよし、今日も頑張ろうな。
ユリスは馬に乗って街を出て配達に行く。
確か、地図によるとこっちだな。
ユリスは地図を広げて目的地に向かう。そして着いた先は小さな集落だった。馬を馬小屋に置き目的地の家の前に着いた。
「ここだな」
ユリスはドアを叩いた。家の奥から人の声が聞こえた。
「はーい」
「ガチャ」
頼まれた品物です。どうぞ
ありがとう。間に合わなかったらどうしようかと思ったよ。これ、お金ね。
そうなんですね。ありがとうございます。
あぁ。今日は俺と奥さんの記念日だから。何を渡そうか考えてた所そちらのお店でいい物があったから頼んだんだ。
なるほど。奥さん喜んでくれるといいですね。また、お願いします。
ありがとう。
ユリスは時間を見て気づけば昼前だった。
「やばいな。このままだと昼過ぎちゃうな。多分、今日は一緒に食べれないかもな。急いで帰るか」
急いで帰る。だけど、帰り道は混んでいた。
「嘘だろ。この道こんなに混んでるのは初めてだ」
危ないけど森の中を走るしかないか
ユリスは森の中に入って移動した
やっぱり、この道はキツイな
走ってる最中木が身体中に当たったり服が破けたりした。やっと森を抜けてやっとの思いで街に着いた。
馬を返し家に戻ったらセラフィムが待っていた。セラフィムはユリスを見つけたかのようにこっちに向かって来る。
遅いよ。何してたの?それに服ボロボロだし怪我してるじゃない。
ごめん。配達で街を出てたんだ。いつもの道が混んでて。それで、危ないけど馬で森を走ってたから。
危ないじゃない。ホラ、手当てするから家入るよ。
いいよ。このぐらい、つばをつければ治るから
それじゃあ、ダメ。ちゃんと手当てするから。
わかった。ありがとう。
ユリスの部屋に入って救急箱を借りて手当てをした
セラフィムはご飯食べた?
まだ食べてないよ。ユリス待ってたから。
そうなんだ。
「イテッ!」
我慢して
「はい」
これでオッケー。
ありがとう。ご飯食べようか。
待ってる間お腹空いてたんだから。
「ごめんごめん」
いいよ。
ご飯を食べてユリスは仕事に向かった。
セラフィム。
何?
今日、話したい事あるから。仕事終わったら展望台に行かない?
いいよ。
わかった。仕事行ってきます。
言ってらっしゃい。気をつけて。
うん。
ユリスの部屋何か落ち着くんだよなぁ。
部屋の見渡す。
やっぱり、仕事道具がいっぱいだ。こんなのとか何に使うんだろう。
セラフィムはベッドに座り横になった。ベッドからはユリスの匂いがして布団を嗅いだ
ユリスの匂いがする。
そのまま寝てしまっていた。
そして、夕方になってユリスが部屋に戻ってきた。ユリスはビックリしている。それは、セラフィムがユリスのベッドで寝ていたからだ。
「えっ!」
無防備な寝顔に思わず目をそらした。
セラフィム起きて
「あれ私、寝てた」
セラフィムは我に返った。
ごめん、待ってる間寝てた。
「私の……寝顔みた⁈」
は…い。可愛かったです。
恥ずかしい。
ごめん。悪気はないんだ。
う、うん。
セラフィム展望台に行かない?
うん。
2人は展望台に行った。もう、辺りは暗くなっていて街の明かりが照らしている。そして展望台に着いた。
本当にいい眺めだね。
そうだね。セラフィムに言いたい事なんだけど。
うん。何?
ユリスはセラフィムに言いたいのに緊張していて言えない。
ユリス深呼吸して。
う、うん
ユリスは大きく深呼吸をした。
「すぅー。はぁー。」
もう、大丈夫。ありがとう。
うん。
言うね。
わかった。
ユリスは覚悟が決まったようだ。
セラフィム。お……俺、出会ってからずっとセラフィムの事が好きだったんだ。
「えっ⁈」
セラフィムと一緒にいて胸がドキドキしてた。一緒にご飯食べたり、何処か行ったり。お祭りの時に助けてもらったりしてセラフィムにひかれていった。
「お、俺と付き合ってください」
「嬉しいんだけど。ごめんなさい」
どうして?
そ、それは言えない。私、帰るね。
待ってくれ。
ユリスはセラフィムの腕を握った。
「は、離して」
離したくない。付き合えない理由があるんなら教えてくれ
わかった。何があっても驚かないで
う、うん
「私……は普通の女の子じゃあないの」
どういうこと?
「これをみたらわかると思うよ」
ゆっくりと背中の羽を広げる。
白と黒が混ざった翼が月明かりに照らされ、抜け落ちた羽根がふわりと宙に舞った。
静かな夜空に溶けるように羽根が落ちていく。
「……これが、隠してたこと」
強がっているのに、その声はどこか寂しそうで、
風に揺れる羽と一緒に、彼の不安もこぼれ落ちそうだった。
展望台の夜景だけが、何も言わず二人を包んでいた。
「……やっぱり、普通じゃないよな。ごめん、忘れて——」
言い終える前に、また一枚、羽根がふわりと舞い落ちた。
展望台の夜景だけが、変わらず静かに輝いていた。
ユリスは動揺を隠せなかった。
じゃあ、セラフィムは人間じゃないなら何なんだ?
「私は、お母さんが天使でお父さんが悪魔なんだ。それで私は、天使と悪魔のハーフなの」
それって、天使と悪魔の種族って意味だね。
うん。ずっと黙っててごめん。だからユリスとは付き合えないの。
ユリスは信じれなかったセラフィムが人間ではない事に。
セラフィムの姿をみて嘘ではないことがわかる。天使の羽と悪魔の羽がセラフィムの背中に羽が生えてるからだ。
「私……もう行くね」
ユリスと一緒にいた時間楽しかったよ。
「また……ね」
セラフィムはユリスの姿が見えなくなるまで飛んで、後ろを振り向かなかった。ユリスをみたら離れたくない自分がいたからだ。そして見えなくなって涙を我慢してたのか。涙が溢れていた。
「うっ…うっ…」
セラフィム待ってくれ俺……は。
ユリスは地面に崩れ落ちた。目の前には天使の羽と悪魔の羽が落ちていた。ユリスはそっと2つの羽を握って空を見上げてもセラフィムはもういなかった。



