あすかとしのぶは、なぜかはるかと一緒に、遠足に、参加していた。



大輝は、トボトボ、後からついてきていた。あすかから言われた、「絶交」の言葉が、まるで、山に叫んだエコーのように、響いていた。



始まりは、はるか。

「ねえ、あすか。あすかは、大輝のこと、好きなの?」

その言葉、絶対に口には出せない言葉。あすか、しのぶ、大輝は、幼なじみという不思議な関係だった。



友達以上、恋人未満。一線を超えたら、三人の仲が、終わってしまう宿命みたいなもの。



そこに、彗星のように、現れたはるか。この子は、自由でいいなと、羨ましく、思う。と同時に、妬ましく思う。



そのはるかから、好きか?って訪ねられた。やり場のない想いにかられ、黙っていた。



しのぶ「私たち三人は、幼なじみなの。それ以上でも、それ以下でもないわ。」と代弁した。



はるか「だったら、前みたいに戻って、大輝に話しかけてみれば。」



そう、はるかも、あの一件は、少し自分も関係あると、思っていた。



あすかは、たしかに、その通りだと、思った。

しかし、フラフラする大輝に、振り回されている自分に、踏ん切りがつかず、きっかけを、作れないでいた。



一方、大輝は、どうやって、絶交を許してもらおうか、と考えていた。



明子先生が、現れた。レベル6

コマンド 攻撃、守る、呪文、逃げるとゲームのような選択肢。



明子先生「すなおに、誤りなよ?きっと許したあげるって」

大輝「俺は、あの2人から永久追放されたんです。」

「そんなこと、ないってば。勇気を出して」

「俺は、軽薄な男です。」

「謙そんしちゃって。」



「照準を合わせて」遠足にエアガンを、あすかが、なぜか、持ってきていた。



「ターゲット 明子先生」まるで、コンバット。

見境のない、あすかの嫉妬。



「エアガンって、危ないんじゃない?」としのぶ。

はるかは、どこかに、行っていた。



大輝は、キラリと光るものを、感じて「危ない」と明子先生の前に出た。



「当たれー」ガンダムのアムロになった、あすか。でも、君はニュータイプでは、ない。



「チー、当たらなければ、どおってことない。」と大輝。しかし、君は、シャアでは、ない。



弾丸は、大輝の頭に当たった。運の悪い男である。



大輝は、「あっ」と言った。

痛かった、痛かったが、痛いと言えぬつらさ。



「ごめん、大丈夫?」と、あすかとしのぶが、やってきた。



大輝「全然、平気さ。次は、うまく避けてやる!」その言葉に、3人が、笑った。うまく、許し合えた。



次回予告

あすかが、不登校になる。どうする大輝。そして、新たな刺客「女性」見参。物語は、クライマックスに向かう。君は、ネバーランドの夢を見る。