放課後、はるかに呼び出された、大輝。校舎と校舎のあいだにいる。

「何、用って」と大輝

「用がなきゃ、きてくれないの?」とはるかが、すねたように、つぶやく。



「まさかな?」と大輝は、思った。

その、まさかだった。

はるかは、壁ドンを大輝にかました。

「もう一度、あの夜の密会のように、...抱いて!」さすが、女優だけあって、心に迫るものがある。

「おいおい、密会といっても、あすかとしのぶが、いただろう」大輝は、言い逃れるのに、精一杯だった。



「あの子らは、エキストラ。貴方しか見えないの?」と宇多田ヒカルの歌じゃないが、だんだん心が熱くなってくる、はるか。



大輝は、考えていた。ここで、欲にまかすままは、いいが、あすかとしのぶの顔が、頭から離れない。幼馴染をエキストラと言われたことにも、受け入れづらい。



はるかは、それを悟った。今度は、大輝の腰に手を回し、顔を上げて、くちびるを大輝の唇に向けた。この辺りは、演技で何回も、あったのだろう。



大輝、どうする、勝って嬉しいはないちもんめか?あすかとしのぶは、今後どうなって行くのか。



君はネバーランドの夢を見る。