愛美へ
手紙、ありがとう。でも、出られなかった、ごめんね。
愛美の手紙を読んで、泣いた。あの時、私の話を聞いてくれたこと。愛美も辛い思いをしていたのに、私の話を聞いてくれたこと。本当に嬉しかった。愛美は優しい人だよ。
高校の時も、愛美たちは何もできなかったって謝ってくれたけど、そんなことないよ。愛美たちも怖かったんだよね。次は自分たちがターゲットになるかもしれないって。わかってる、だから、愛美は謝らなくていいよ。
でも、私は許せなかった。拓海たちのこと。田中先生のこと。
だから、私はあることをした。この手紙と一緒に、本が届いていると思う。その本は、呪いの本。信じられないかもしれない。でも、本当なの。
私はその本を使って、拓海たち、そして田中先生を呪った。
そして、私は自分自身にも呪いをかけた。いじめられても何もできなかった、自分で自分を守れなかった。こんな弱い自分が憎いし、そんな自分が一番嫌いだった。
だから復讐を実行している自分も、結局は加害者になってる。拓海たちと同じことをしてる。そう気づいた時、こんなことをする自分も、罰を受けるべきだと思った。だから、自分の名前も書いた。
愛美がこの手紙を読んでいる頃、私はきっと死んでる。呪いを完遂したから。
愛美、ごめんね。本当は、こんなものを愛美に渡したくなかった。でも、この本には100日以内に誰かに渡さないといけない決まりがある。そして本を渡すことで、呪いが完全に発動する。だから、愛美に渡すことにした。
それに愛美、話してくれたよね。会社の人からひどい仕打ちを受けてるって。毎日辛いって。私は、愛美を助けたい。愛美には、この本を使ってほしい。会社の人たちに、愛美を傷つけた人たちに。愛美には、報いを与える権利がある。この本は、そのためにある。
でも、これは私のエゴかもしれない。愛美を巻き込んでごめん。この本を使うか使わないかは、愛美が決めて。ただ、もし使わないなら、100日以内に誰かに渡さないといけない。それだけは、覚えておいて。
愛美、今まで本当にありがとう。あの時、話を聞いてくれて。優しくしてくれて。愛美のこと、嫌いになったことなんて一度もないよ。むしろ、感謝してる。
愛美が幸せになりますように。
さようなら。
未来より
手紙、ありがとう。でも、出られなかった、ごめんね。
愛美の手紙を読んで、泣いた。あの時、私の話を聞いてくれたこと。愛美も辛い思いをしていたのに、私の話を聞いてくれたこと。本当に嬉しかった。愛美は優しい人だよ。
高校の時も、愛美たちは何もできなかったって謝ってくれたけど、そんなことないよ。愛美たちも怖かったんだよね。次は自分たちがターゲットになるかもしれないって。わかってる、だから、愛美は謝らなくていいよ。
でも、私は許せなかった。拓海たちのこと。田中先生のこと。
だから、私はあることをした。この手紙と一緒に、本が届いていると思う。その本は、呪いの本。信じられないかもしれない。でも、本当なの。
私はその本を使って、拓海たち、そして田中先生を呪った。
そして、私は自分自身にも呪いをかけた。いじめられても何もできなかった、自分で自分を守れなかった。こんな弱い自分が憎いし、そんな自分が一番嫌いだった。
だから復讐を実行している自分も、結局は加害者になってる。拓海たちと同じことをしてる。そう気づいた時、こんなことをする自分も、罰を受けるべきだと思った。だから、自分の名前も書いた。
愛美がこの手紙を読んでいる頃、私はきっと死んでる。呪いを完遂したから。
愛美、ごめんね。本当は、こんなものを愛美に渡したくなかった。でも、この本には100日以内に誰かに渡さないといけない決まりがある。そして本を渡すことで、呪いが完全に発動する。だから、愛美に渡すことにした。
それに愛美、話してくれたよね。会社の人からひどい仕打ちを受けてるって。毎日辛いって。私は、愛美を助けたい。愛美には、この本を使ってほしい。会社の人たちに、愛美を傷つけた人たちに。愛美には、報いを与える権利がある。この本は、そのためにある。
でも、これは私のエゴかもしれない。愛美を巻き込んでごめん。この本を使うか使わないかは、愛美が決めて。ただ、もし使わないなら、100日以内に誰かに渡さないといけない。それだけは、覚えておいて。
愛美、今まで本当にありがとう。あの時、話を聞いてくれて。優しくしてくれて。愛美のこと、嫌いになったことなんて一度もないよ。むしろ、感謝してる。
愛美が幸せになりますように。
さようなら。
未来より



