「下がうるさくて眠れなかったから、二度寝しちゃったよ」
昼過ぎになって夫が降りてきた。
母は目を見開いて、何かを言おうとしたが
「ねぇお母さんは座ってて。私がご飯作るから」
私に押されるようにして、母は黙って席に座った。
実家の台所を使うのは久しぶりだ。でも、自転車の運転のように一度覚えた手順は忘れていない。手慣れた手つきでカブを切り、浅漬けに。冷蔵庫の煮物をチンして、味噌汁を作る。
私が味噌汁を作っていると、台所の暖簾を少し開けて母がこちらをのぞき込んでいた。
「せっかく帰省したんだし、家事をさせるのは悪いわ。あとはお母さんがやるから、アンタは休んでなさい」
台所から追い出された。
リビングに戻ると、夫と父が向き合ってお通夜みたいになっていた。夫は優しいんだけど、奥手でコミュニケーションが苦手なのが難点なんだよね……。いつか、父とも仲良くなってくれると嬉しいんだけど。
昼過ぎになって夫が降りてきた。
母は目を見開いて、何かを言おうとしたが
「ねぇお母さんは座ってて。私がご飯作るから」
私に押されるようにして、母は黙って席に座った。
実家の台所を使うのは久しぶりだ。でも、自転車の運転のように一度覚えた手順は忘れていない。手慣れた手つきでカブを切り、浅漬けに。冷蔵庫の煮物をチンして、味噌汁を作る。
私が味噌汁を作っていると、台所の暖簾を少し開けて母がこちらをのぞき込んでいた。
「せっかく帰省したんだし、家事をさせるのは悪いわ。あとはお母さんがやるから、アンタは休んでなさい」
台所から追い出された。
リビングに戻ると、夫と父が向き合ってお通夜みたいになっていた。夫は優しいんだけど、奥手でコミュニケーションが苦手なのが難点なんだよね……。いつか、父とも仲良くなってくれると嬉しいんだけど。

