家に着く頃には、日付が変わろうとしていた。まだ、彼は怒っているだろうか。私は恐る恐るドアノブを回した。
「あ、」
体を内側に引っ張られて、思わず声を上げてしまう。ドアの向こうに夫の顔が見えた。
「「ごめん!」」
同時に謝った。
靴を脱いで玄関から上がると、夫がそわそわしている。リビングのテーブルの上には、コンビニで買って来たと思わしきスイーツが五・六個並んでいた。
「ぷっ……あはは」
夫は、顔を赤くして俯いていた。私の機嫌を直そうとして買ってきてくれたんだ。やっぱり、優しい人。
「ごめん、もう怒ってないの」
私は、後ろから夫を抱きしめた。少し薄くなった加齢臭のする後頭部にキスをして、離れる。
何を心配していたんだろう。私は、今、子供の頃思い描いた夢の中にいる。トントントンとスキップをしながら、階段をリズミカルに駆け上がった。
夫と一緒の寝室のドアを開ける。ベッドの横、サイドテーブルの上に置いてあるコンドームの箱を手に取ると、ゴミ箱に投げ捨てた。
「あ、」
体を内側に引っ張られて、思わず声を上げてしまう。ドアの向こうに夫の顔が見えた。
「「ごめん!」」
同時に謝った。
靴を脱いで玄関から上がると、夫がそわそわしている。リビングのテーブルの上には、コンビニで買って来たと思わしきスイーツが五・六個並んでいた。
「ぷっ……あはは」
夫は、顔を赤くして俯いていた。私の機嫌を直そうとして買ってきてくれたんだ。やっぱり、優しい人。
「ごめん、もう怒ってないの」
私は、後ろから夫を抱きしめた。少し薄くなった加齢臭のする後頭部にキスをして、離れる。
何を心配していたんだろう。私は、今、子供の頃思い描いた夢の中にいる。トントントンとスキップをしながら、階段をリズミカルに駆け上がった。
夫と一緒の寝室のドアを開ける。ベッドの横、サイドテーブルの上に置いてあるコンドームの箱を手に取ると、ゴミ箱に投げ捨てた。

