チグリジアの私の話

 私は"誰かの1番にはなれない"それを知った。6年生の修学旅行の部屋ギメの時だった。約束していた友達がいた。でも、部屋埋めでなかなか決まらなくて、みんなどうしようかと考えていた時に、1人の女の子が『絶対一緒になりたい子指そう!』そう言った。私はもちろん約束していた子を指そうと思っていた。けど、その子は『ごめん』そう小さくいて、他の子を指した。あー私じゃダメなんだ。胸がきゅうっと締め付けられたようだった。その日の夜、夢を見た。夢の中の私は幼かった。『私を、私を誰か???』最後のほうはなんて言っていたか忘れてしまった。けど、私の中にジグリジアが咲いた、その事は覚えていた。