[動画ファイル:20251031_ハロウィンパーティー.mp4]
(飾り付けされたリビング。友人たちが集まり、仮装して騒いでいる)

友人A(酒に酔って): 「なあ、その不気味な人形、こないだ神社で拾ったやつだろ?せっかくだから、俺らで赤ちゃんの『悪魔祓い』でもしてやろうぜ!」

健太: 「やめろよ、縁起でもない!」

友人A: 「ハロウィンだからいいじゃん!儀式だ、儀式!さあ、この『呪いの人形』に、我らが祝福を!」

(友人Aがふざけて木の人形を掴み、唯の大きなお腹の前にかざす。他の友人たちも面白がって、それに続く)

唯: 「……やめて」

(唯が小さな声で呟くが、騒ぎにかき消される。その時、ふっと部屋のBGMが途切れ、窓がガタンと激しく揺れる。一瞬、全員の動きが止まる)

友人B: 「うおっ、風か?ビビったー」


田中による解説:
恥ずかしながら、俺もこのパーティーに参加していた。そして、この馬鹿げた「儀式」を見て笑っていた一人だ。今思えば、神社での出来事と、この夜の俺たちの愚かな行為が、なにかを変えてしまったように思う。何の確証もないが……。
とにかく、この日を境に、健太は会社でも明らかに様子がおかしくなっていった。