おもしろ論文発掘が趣味の、壱河です。
 世の中に埋もれている、ちょっと変わった学術論文をご紹介しています。

 ということで、今日ご紹介するのは、こちら。
 
「運動会の『あの曲』を講義中に流したら授業評価は変わるのか」

 表紙というか、題名部分はこんな感じです。右上は執筆者の個人情報なので、モザイクをかけています。



 さて、論文なんて読む気にならないよ、面倒くさい……という人も、少しだけでも目を通してくれたらと思っています。

 まずタイトルで「何これ」と思われるでしょうが、今回、壱河が過去に書いたレポートをご紹介することにしました。

「いきなり論文と言われても読めるわけないじゃん」という人が大多数でしょう。堅苦しいし読みにくいですからね。壱河も最初はそうでした。

 そこで、課題レポートを導入にすればいいのでは、と思い立ったわけです。学術論文よりはずっと短いですし、そこで「小説や漫画以外の読み物でも面白いものがある」と思ってくれたらいいなと。

 ですので今回は重い論文ではなく、軽量級なレポートになりますので、そこまで読む負担は大きくありません。

 では、学術論文と課題レポートはどう違うのか? と、疑問に思うでしょう。実は学術論文にも種類があるのですが、ざっくりと以下にまとめます。課題レポートについては、あくまで壱河が在籍していた某大学人文系学部での話になりますので、その点ご注意ください。

 ・学術論文……新たな研究結果を客観的、論理的に記述したもの。他研究者による審査があり、認められると学術誌などに掲載される。文字数は分野や掲載紙によって変わる。
 
 ・課題レポート……講義の一環で、卒業単位を得るための試験の一つ。講義内容を踏まえたものを書く。担当の先生がテーマを決める場合もあれば、学生が自由に設定できるパターンもある。文字数は二千字から四千字が多い。

 これは大学や授業で大なり小なり違うと思うので、大体こんな感じなんだな、と思ってください。

 ちなみに「単位」は講義ごとに「2」とか「4」とかの単位数が割り振ってあって、出席と成績が良ければゲットできます。卒業までに必修科目や専門科目のいろんな講義の単位を集めて、一定の数字以上を貯めていないと卒業できないよ、というものです。

 今回の「運動会の『あの曲』を講義中に流したら授業評価は変わるのか」は、壱河がまだ一年生のころに書いたレポートです。コミュニケーション論の課題レポートでした。

 壱河、レポートとか書くの、楽しくて好きだったんですよね。卒業論文は二万字以上が規定だったんですが、調子に乗って三万字は書きました。友達からは、やりすぎだと笑われましたが。壱河は書いたレポートや感想を褒められると有頂天になる、単純な学生でした。個人の楽しみや幸せはそれぞれです。

 ちなみに「あの曲」が何なのかはレポート内で説明してありますが、念のためあらかじめアナウンスいたしますと、ヘルマン・ネッケ作曲、「クシコス・ポスト」というクラシックです。

 クラシックと聞いても身構えないでくださいね。タイトルどおり「運動会で流れる曲の代表」みたいなやつですので、聞けば「ああこの曲ね」となると思います。

 令和の今でも運動会で流れているんでしょうか。と思ってざっと検索してみましたが、流れているところもあるようです。現在流行っている歌を流している運動会も見受けられますが、やはり今でも「クシコス・ポスト」は運動会の曲として活用されているみたいですね。

 本当はレポート作成時流行っていた歌とか、今でも聞ける往年のヒット曲とか、とにかく多くの人が知っていて、楽しくて明るくて、聞けばハッピーになれる曲にしようと思っていたんですよ。このレポートの肝は「聞いたら幸せで楽しくなれる、大衆認知度マックスな音楽」だったので。

 しかし、レポート書くときは著作権に注意しろ、パクリも言語道断だ、と大学側からかなり真剣に言われていたため、権利関係的にセーフで誰もが知っていそうな音楽。つまり作曲者没後百年を超えているクラシックにした、という経緯があります。
 
 ということで、怖いもの知らずの一年生が、一応レポートの書き方は習いつつ、書き方がよくわからないまま書いたレポートです。今読むとかなりふざけてます。たぶん当時は真面目だったと思います。ご迷惑にならないよう、参考文献はほぼ伏字にしました。ご了承ください。

 で、一応学生時代のものを多少残してありまして。今回のレポートも、USBに残っていたのを発掘したもので、他にも色々とあるんですが……そうですね。

 ちょっと気になる点があったので、共有したいと思います。

 まずは読んでもらうのが早いですね。

 話のネタにでもご査収ください。