推しが隣に引っ越してきまして

そうして、眞鍋さんの車で事務所に連行された。


通されたのは、白い壁、白い床、長机が置かれた会議室みたいな部屋だった。
うわ、インスタライブでよく見るとこだ…。


「お掛けください。」
眞鍋さんに促されて、椅子に座る。眞鍋さんが、コーヒーを淹れる。「どうぞ」
「あ、ありがとうございます。」
机を挟んで向かい側に眞鍋さんが座る。
広い部屋で、長机を挟んで一対一。何これ面接?


「それは…?」
眞鍋さんが、私が持ってきた紙袋を指さす。
「あっ、この前借りた、瀬名さんと、三上さんのアウターです……。
家を出る時に慌てて引っ掴んできた。机の上に置いて差し出す。「お渡しいただけないでしょうか……」
「あぁ、どうも……」
「その節はご迷惑をおかけしてすみませんでした!」
膝を揃えてぺこぉ!って頭を下げる。