ケンカもするし 何だって話せる 二人は親友で
お互い知らないことなんて ひとつもなかったの
知らない間にひとつだけ あたしに秘密ができたけど
いけないことをしたようで とても言えなかった

見えないタブーを犯して どこかで小さく期待して
音もなく 何もなく 恋は行く
桃色の旅立ち

つられて「じゃあね」って笑った だけど胸の奥が痛くなる
それは何度も言いそこねた 「好き」の一言
あなたが気にしないこと あたしも気にしないでいようだなんて
バカ。 時がほら イタズラに過ぎていくよ


呼びすてだったこの名前 くすぐったくて 切なくて
今でも時々空耳が あたしに降ってくる
夢を見るたび現れて ギリギリのとこで覚めちゃうの
後悔しても 歌っても 昔話かな……

あなたが夢見たこと どこかで頑張ってるんだよね
悲しいことは何もない 何もない 泣きたくなるだけで

今でも「じゃあね」って聞こえる 空が茜色に染まる頃
それは何度も繰り返した 「好き」の一言
あなたがほめてくれた髪 今ではずいぶん長くなったけど
バカ。 それだけじゃもう どうにもならないよ


二人は「じゃあね」って別れた 今も胸の奥をしめつける
それは結局言えなかった 「好き」の一言
あなたが気にしないこと あたしも気にしないでいようだなんて
バカ。 時がほら イタズラに過ぎていくよ
あぁ 時がほら イタズラに過ぎていくよ