駅のホームでずっと背中見てた
ずっと誰かの背中見ていたの
思い出は風になり 時々
あたしの心のドアを叩くから

忙しい毎日が目の前を
当たり前のように過ぎてくけど
人ごみに紛れる自分がいつもイヤだった

花の色も 空の色も 変わらない日は
思い出すことがひとつだけあるの

強がりもワガママも 見守っていてくれた
あたしを誰よりも一番わかってくれた人
大切なものなんて 失って気付くから
涙と一緒に届けたい 心からの「ありがとう。」


手のひらでずっとあたためていた
言葉にならないほどにぎゅっとなる
思い出は(またた)いて 時々
あたしの睫毛(まつげ)を静かに濡らすから

平凡な毎日に乗せられて
同じ階段ばっかりのぼってる
人並みにすぎない自分がいつもイヤだった

雨の日も 風の日も 扉の向こうから
なつかしい声がそっと響いてくるの

ありのままのあたしを 受け止めていてくれた
飾らない言葉で優しく教えてくれた人
大切なものだから 失って分かるから
後悔と共に流したい 不器用なあたしを


強がりもワガママも 見守っていてくれた
あたしを誰よりも一番わかってくれた人
大切なものなんて 失って気付くから
涙と一緒に届けたい 心からの「ありがとう。」

涙と一緒に届けたい 心からの「ありがとう。」