僕は、あす未に伝えられなかった想いを心の内で何度も繰り返し、それを言葉にしノートに書きつけた。
それは定型詩だったり、短い散文、あるいは単語だったりした。
もし彼女が目の前にいたら、言葉にして伝えたいものを、思いつくまま乱雑に書き綴った。
自分の想いが言い尽くせたフレーズが書けたとき、何にも代えがたい快感が僕を貫いたが、それもまもなく消え去った。
あす未とつながり合うことがないのなら、それが我ながらどんなに胸を打つ言葉であっても、やはり空虚だった。
しかも、そうして生まれたものでも、翌朝になるとすっかりその熱を失っているのだった。
ノートに書き殴られた言葉たちは、まるで抜け殻だった。
あれほど、あす未を胸に描き、心を尽くして、それ以上にないと思えるほど自分の想いを言い当てたものが、陳腐で中身がないように感じたのはなぜだろうか。
僕は再び無力感に襲われ出した。
二人で会っていたころ、あれほど貧弱な量しか書けなかったのに、実は彼女が去ってから、打って変わって猛烈な勢いで彼女を想う言葉が溢れ出していた。
それは正直、ペンを走らせる手が追いつかないほどだった。
それは定型詩だったり、短い散文、あるいは単語だったりした。
もし彼女が目の前にいたら、言葉にして伝えたいものを、思いつくまま乱雑に書き綴った。
自分の想いが言い尽くせたフレーズが書けたとき、何にも代えがたい快感が僕を貫いたが、それもまもなく消え去った。
あす未とつながり合うことがないのなら、それが我ながらどんなに胸を打つ言葉であっても、やはり空虚だった。
しかも、そうして生まれたものでも、翌朝になるとすっかりその熱を失っているのだった。
ノートに書き殴られた言葉たちは、まるで抜け殻だった。
あれほど、あす未を胸に描き、心を尽くして、それ以上にないと思えるほど自分の想いを言い当てたものが、陳腐で中身がないように感じたのはなぜだろうか。
僕は再び無力感に襲われ出した。
二人で会っていたころ、あれほど貧弱な量しか書けなかったのに、実は彼女が去ってから、打って変わって猛烈な勢いで彼女を想う言葉が溢れ出していた。
それは正直、ペンを走らせる手が追いつかないほどだった。



