その後、3人で思い出の話をしたり、
 
中学生になったら、したい事を話した。

「もう、こんな時間…。帰らなきゃ…」
 
華鈴が言い出した。

「そうだね、今日は帰ろう。」

「永茉、もっと話したーい!」
 
永茉は、嫌そうな顔をしている。
 
少しの間沈黙が続いた。
 

「おっ、いたいた。永茉、迎えに来た…」
 
そこに来たのは永茉の3つ上のお兄ちゃん、
 
石橋琉偉(るい)だった。
 
無口で無表情な事が多いけど結構モテる。
 
優しいお兄ちゃんだ。

「お兄ちゃん…」
 
永茉は、公園の入口に走って行く。

「永茉、帰ろう。永茉は、スマホ持ってないから、
 遅かったら、みんな心配になるよ。」

「うん。」
 
まだ、永茉はスマホを持っていなかった。
 
華鈴と霞は、持っていた。
 
中学生になったら買ってくれるという約束だ。

「かっこいいね…。永茉のお兄ちゃん。」

「そうだよね。いいお兄ちゃんなんだよ。」
 
霞と華鈴がコソコソ話していた。
 
永茉が霞と華鈴の方に走って来る。

「華鈴、霞、ばいばい!」

「うん!またね!」
 
霞が言う。

「永茉のお兄ちゃん、相変わらず優しいね…じゃあ!また!」

「えっ?あ、じゃ、じゃあ!ばいばい!」
 
華鈴の言葉に動揺しながらも、永茉は走って
 
琉偉(お兄ちゃん)の所に戻って、
 
2人で歩いて行った。

「帰ろっ!ばいばい!」
 
霞が言って、歩き出す。

「うん。じゃあね!」
 
華鈴も歩き出した。



受験発表…

「永茉は、157番!あるかな…」
「私は、183番…」
 
永茉は、親が忙しいから琉偉と来ていた。
 
華鈴はお母さんとだ。
 
永茉は、150から順番に見ていた。