永茉は黙ってしまった。
 
気まずくならないように華鈴が言った。

「まぁ、お疲れ様!」

「うん、ムギ触っていい?」

「いいよ!いっぱい遊んであげて!」
 
華鈴は、ムギを撫でている。
 
その時に、永茉はブランコの方に1人で向かって行った。

「わんっ!」

「よしよし、可愛いねー!」

ムギが鳴いた。撫でてもらえて嬉しそうだ。

「ふふっ、華鈴、少しの間その子見ててくれる?」

「いいけど、どうしたの?」

「永茉が…ね?だから、お菓子とか買ってくるね!」
 
霞は、永茉の為にお菓子などをすぐ近くのコンビニに買いに行った。
 
華鈴とムギはベンチの所、永茉はブランコに座っていた…


⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱

「もう、やだ。永茉、馬鹿だ…落ち込んだって…し ょうがないだろ……!」
 
永茉は、半泣きで自分に言い聞かせた。
 
涙は止まらない。

「えーま!これ、永茉好きでしょ!」
 
霞が買ってきてくれたアイスを華鈴が差し出した。

「…季節、まちがってる。」
 
今は冬だ。

「あはは…。でも、永茉好きじゃん?」
 
霞が少し笑って言った。

でも、冬に食べるアイスも…

「みんなで食べよ!」

「うんうん!」

「えへ、たべるー!」



もう、終わったことはどうにもならない。
 
だからこそ、今を大切にしよう。



「これからも、何があっても3人の友情は途切れないよ!」

「そうだといいなー!」
 
華鈴が言ったことに対して、霞は「そうだといい」と言った事が永茉は、気になった。

「ちがう!」
 
永茉は、言った。
 
華鈴と霞はびっくりしてた。

「絶対に友情は、途切れないの!」
 
永茉は、笑顔で言った。
 
華鈴も、霞も、笑顔になった。

 
この時間が続けばいいのに…