周囲は薄暗く、晃が右手に持っている懐中電灯の明かりで足元だけが照らされている。 草木をかき分け、けもの道を歩いているようだ。 時折懐中電灯の光の中に白いものが映り込み、それが地面を這いずって動いている。 ズルリズルリ、晃に歩調を合わせてゆっくりと。