君のせいで変わった、僕の人生

「りんねくん、柚月くん、集合!」
昼休み、お弁当を食べようとしたら、さっきの女の子に招集された。
「な、なんだよ…」
ぼくはマジでこまっている。これで変なウワサできたらやだなぁ、という心配を勝手にしている。
「そういえば柚目くん。あなたも鉄道好きですね!?」
よほど自己紹介を聞いているのだろう。柚月も困った顔をしている。
「私も好きなの!よろしくねっ!」
このペースにもう慣れたので僕はついていけたが、柚月はだいぶ因っている。
目でぼくに助けを求めている…
「だってよ」
あえて僕はこう返した。女子が苦手な柚月にとっては「鬼畜」。
「あ…はい…」
ガチガチに固まった柚月は、フリーズしている。
「ふっ。おもしろいね、柚月くん」
彼女は手を振って席に戻っていった。
彼女が席に座った瞬間、柚月はこういった。
「なっ、なんでああ言ったんだよ!?」