君のせいで変わった、僕の人生

「なぁ、あの子、かわいくなかった?」
さっきの女の子と入れ替わりでやってきたのは中学からの幼なじみ”柚月”だった。
相変わらず前の床下に無断で座っている。中学のころと変わらないなぁ。
「そうか?まあそうか?」
そう考えてしまったのは舞理の存在があったからだ。あぁ、また考えてしまった。
「あ、また考えただろ~」
うっ、いつもこう言われるんだよなぁ…。そんな僕、分かりやすいかなぁ、
名前を言われないだけマシだけど。
苦笑いをした僕とはちがって、柚月はニヤニヤしながら答えた。
「そりゃあ、お前の友達だからな」
と目が外に目線を移した。なにを見ているんだろう…
そう思っていたら、柚月はイスから降りて、どこかに行ってしまった。
いや、ただそれだけ言いにきて、カッコつけたかっただけかよ…相変わらず自由だな。