視線の先、夏の星たちを包み込む空は群青色をしている。夜空の色は黒ではないと、この場所に来て初めて知った。澄んだ空気は星の輝きをより一層鮮やかにさせていて美しい。都会の喧騒から離れ、聞こえてくるのは遠い波の音。それはとても穏やかで、心が落ち着いていく。

深夜2時、なんだか眠りにつけずにベッドを抜け出して窓から顔を出した。すると、ふわぁっと優しい風が俺の頬を撫でて心地いい。

『ふぅ〜』と、小さくひとつ息を吐いた。夏の夜の静けさに身を任せて自分の本音と向き合う。

合宿が始まって一週間が過ぎた。歌とダンスのスキルを磨きながら、メンバーとの共同生活で距離が少しずつ縮まっている気がして充実した日々を送れている。ただ、ルームメイトの紫音くんとだけはまだ打ち解けることが出来ていない。嫌いとかではないけれど、どこか近寄りがたさを感じてしまう。自分に正直になるとしたら、ただ嫉妬しているんだ。……認めたくはないけど。

レッスンを重ねる度に紫音くんの才能を見せつけられているような気分になってしまって、自信がなくなる。音楽に身を任せて踊る紫音くんは本当に楽しそうで、重力が無いかのように身体を自由自在に動かす姿は人間離れしていてとてもかっこいい。

それが、どうしようもなく悔しくて紫音の前では素直になれずにいた。

(俺って子どもっぽい、まじで)

紫音が入る前は歌もダンスも上手い自信があった。未経験でもその場のセンスで何事も出来ていたし、そんな自分に先生はたくさんの褒め言葉をかけてくれた。オーディションの最終審査に残った10人の中でも誰にも負けない自負があった。

でも、紫音くんが入ってきた途端その自信が打ち崩された。本当の実力者には勝てないと思い知らされた気分だった。俺はただ歌とダンスが上手い“だけ”の人でしかないと。

(スキルがあるのは当然。でもそれだけじゃいけないのがアイドルなんだよな……)

夏夜に浮かぶまあるい月の光が、ちっぽけな俺を照らす。

(あの日、アイドルを志した日の夜も、こんな月をしていたな……)

そんなことを思い出しながら、、おもむろに月に向かって手を伸ばす。もちろん届くわけがないけれど、あの月にいつかの記憶を重ねる。絶対に忘れることのない、記憶(やくそく)を。

「どしたの?」
『ふぇっ?』

驚いて振り向くと、寝ていたはずの紫音くんが不思議な顔でこちらを見ていた。素っ頓狂な声が出てしまい少し恥ずかしくなる。

(うわ、なんか気まず……)

月に向かって伸ばしていた手をゆっくりとおろしながら『いや?』とシラを切る俺に、「ふーん」と紫音くんが言う。2人に漂う気まずい空気を断ち切りたいのに、どう声をかけていいのかわからず流れる沈黙。

「あのさ」
そんな重い空気を破ったのは紫音くんだった。

「怜央、って、なんであんなになんでも出来るの?」

意外すぎる言葉に『えっ?』と食い気味に反応してしまう。驚く俺をよそに、紫音くんは言葉を続ける。

「先生に言われたことはすぐにサラッと出来ちゃうし、ほんとにずるいよ。顔も整っていてイケメンだし。それでいて歌も上手いとか神様は不公平だよな。……いや、もちろん怜央の実力と努力の賜物だとは思ってるよ?でも、それでもずるいよ」

恥ずかしげもなく素直に俺を褒めまくる紫音くんにただただ呆気にとられる。それと同時に、人の良さを素直に伝えられる紫音くんがとても大人に見えた。対して、紫音くんに嫉妬心を抱いている俺がいかに幼稚で醜いのか思い知らされる。

(嫉妬やプライドにとらわれてる場合じゃないよな……)

紫音くんは同じグループのメンバーだ。仲間なのに、自ら壁を作るなんて馬鹿馬鹿しい。良いところは褒め合い、お互いを認め合うことで生まれるものがあるんだ。

『それはこっちのセリフだよ』

少し躊躇いながら、ぽつり、とそう呟いてみる。「……え?」。小さくそう聞き返した紫音くんに、一気に言葉を吐き出した。

『踊ってる紫音くんに勝てる人なんていない。独学なのにあんなにダンス上手いとかどうなってるの?身体の動きもしなやかで、関節なんか無いんじゃないかって思っちゃうくらいだし。歌だって、未経験なのに練習すればすぐ出来るようになって……。高音も低音も歌いこなせる音域を持ってるなんて、俺に言わせたら紫音くんのほうがよっぽどずるいよ』

まくしたてるように言う俺のことを、目をまるくして見る紫音くん。再度流れた数秒の沈黙のあと、紫音くんがニコッと笑った。

「そんなこと、思ってくれてたんだ」

噛みしめるようにそう言う紫音くんは、とても優しい瞳をしていた。沈黙がだんだんと温かい空気に変わっていくのを実感する。紫音くんもその空気を感じ取ったようで、またいちだんと表情を柔らかくして言葉を続ける。

「俺はまだメンバーみんなと完全には打ち解けていないけど、特に怜央とは距離がある気がしてた。でも今日、こうやって怜央が俺に思ってくれてたことを聞かせてくれて、少しだけ心の距離が近づけたみたいで本当に嬉しい」
『……うん』

その言葉は、俺が紫音くんに抱いていた感情そのままだった。でも、恥ずかしさから曖昧な返事になってしまう俺は、やっぱりまだまだ子どもだけど、今は少しだけ成長できた気がしている。

誰かの良さを認めることは決して降伏することではないと学んだ。素直になることで広がる景色もあるんだ。

白い月の光が俺らを照らす。その光のもと、『紫音くん、ありがとう』と言った。今は素直になる時だと思った。

『正直、紫音くんがCOLORSのメンバーに選ばれた時は複雑だったよ。あんなに失礼な人はいないと思ったくらい。でも、紫音くんが初めてレッスンに来てくれた日、初めて紫音くんのダンスを見た瞬間に思ったんだ。“あぁ、こんなに実力のある人がメンバーだったら心強いな”って。だってメンバーはライバルじゃなくて……。共に戦っていく運命共同体だと思ってるから』

初めて打ち明けた真の本音。気恥ずかしさと少しの照れくささが入り混じる深夜2時半。一度打ち解けると、一気に仲が深まる。夜が更けていくのに比例して、紫音くんとの絆が少しずつ作られていった。


◇◆◇


『紫音、これがおすすめ。ラストの伏線回収が完璧だから』
「え〜、まじ?超楽しみ。ありがと」

合宿が終わり、紫音との関係は一ヶ月前とは大きく変わっていた。長い期間同じ部屋で過ごした紫音とはいろいろな話をして、かなり仲が深まった。

年上だから『紫音くん』と呼んでいた俺に、「怜央に“くん付け”で呼ばれるのは変な感じがするからやめて」と言われるくらいには話すようになっていた。

特に趣味がないという紫音に俺のお気に入りの漫画をおすすめしながら、こんなにもくだけた会話が出来るようになったことを内心嬉しく思う。

第一印象が最悪だった紫音が、素直で努力家で優しい心の持ち主だなんて思わなかった。航汰くんや柊くん、彗太郎くんも年上だけど、紫音はその3人とは何かが違う。

どこか兄弟みたいで飾らない自分を見せることができるようになっていた。


「なんか紫音と怜央、仲良くなってない?」
「おぉ、いいじゃん!COLORSの実力者2トップ!」

紫音と並んで座り漫画のおすすめポイントを語っていると、航汰くんと柊くんにそう話しかけられる。なぜか2人とも嬉しそうに笑っていて、少し照れくさい。

「え〜、なになに??」
「なんかあったの??」

やがて星夜と彗太郎くんも寄ってきて、自然と輪が作られる。6人で重ねた時間のぶんだけ、COLORSが良いものになっていくんだなと実感した瞬間だった。


◇◆◇


それから1週間が過ぎた。デビュー予定の来年春まであと約半年。残暑の中に微かに秋の気配を感じる9月上旬、俺たちはデビューに向けて本格的な準備を進める“プレデビュー期間”に突入した。今日からはより一層プロとしての自覚を持たなければいけない。

そんなプレデビュー期間最初のレッスン日、気合を入れ直して事務所に向かうと、ひぐっちゃんの指示でCOLORSのメンバーが応接室に集められた。

普段は芸能界デビューを果たしている先輩や事務所の“大人たち”が使用しているので、俺らのような候補生は滅多に入れない。

そんな応接室に航汰くんを先頭に中に入る。木目調の広い部屋には、真ん中にガラステーブルがあり、それを挟むようにして黒い皮張りの大きなソファが2つ向かい合うように置かれていた。

4人ほどが座れるくらいの大きなソファの真ん中に社長が座っている。その後ろに立つように促され、6人が並んで進む。社長の向かいには、ネイビーの上質なスーツに身を包んだ白髪混じりの男性が座っていた。

「どうでしょう?うちの事務所が今いちばん売り出しているアイドルグループ、COLORSです」

社長が俺たちを指しながらそう紹介すると、その男性は「ほう……」と興味深そうにこちらをまじまじと見つめてくる。

「1年間に及ぶ事務所内オーディションを経て選ばれました。今はプレデビュー期間として、デビューに向けての最終調整を行っているところです。演技の経験はほとんどありませんが、努力は惜しまない奴らです」

なんの話をしているのかよくわからなかった。“演技”というワードが出てきたので、何かお芝居に関する話をしているのかもしれない。

(もしかして、何かの映像作品に俺たちが抜擢されるのか?)

そんな淡い期待が芽生え始めた時、向かいのその男性とバッチリ目が合った。まっすぐに俺を見つめるその瞳を見つめ返すと、「彼がいいね」と俺を指さす。

「おお。青島ですか。たしかに青島なら、今回の映画の雰囲気にぴったりかもしれませんね」
「うむ。彼はこの中で一番華がある。ヒロインの相手役にもぴったりだろう。……よし、彼にしよう」

「ありがとうございます!」と声を弾ませた社長は「青島、こちらへ来なさい」と俺を呼んだ。促されて社長の隣に腰掛けると、身体の重みでソファが静かに沈んでいく。

「こちら、映画製作会社の藤咲(フジサキ)さんだ。来年の夏に公開される恋愛青春映画のキャスティングに、直々にいらっしゃった。まだ世間に発掘されていない才能を見つけたいということで君たちを呼び出したところ、怜央、お前が選ばれたんだ」

『……ありがとう、ございます』
突然のことで頭がまわらなくなる。

(青春恋愛映画??それに、俺が、出るのか?)

「なんだ、怜央。もっとハッキリ話しなさい」
曖昧な返事をする俺に、社長がそう言いながら喝を入れる。

「まあまあ」
藤咲さんは社長をなだめるようにそう言って、俺に問いかけてくる。

「で、どうかな、青島くん。演技とかは」
『……演技、ですか……』

正直言って、自信はない。今まで歌やダンスのレッスンばかり積み重ねていたから演技の経験は皆無。しかも、青春恋愛映画なんて一度も見たことないし、甘いセリフをかっこよくキメて言う自分は想像できない。出来ることならやりたくない。ハッキリ言って、興味がない。

「怜央、なんとか言ったらどうだ」
そう言う社長の目からは、何か“圧”が感じられて、慌てて『やりたいです』と言った。……というより言わされた。

「そうですか。では、決まりということで。詳しい説明は後日ご連絡させていただきます」

藤咲さんはそう言い残して、そそくさと応接室をあとにした。静まり返った部屋に、「ふう」と社長の息が漏れた。ソファに深く座り直して、俺に向かって言う。

「……怜央、なんださっきのは。あんな姿を見せたらやる気がないように思われてしまうだろう。もっと自覚をもってくれ」

眉間にシワを寄せて、社長が強く静かに言う。

『でも社長!俺、歌やダンスがしたいんです!ライブがしたいんです!!演技なんて、俺、出来ません』

ここで本心を伝えないと後戻りできなくなると思った。“演技なんてやりたくない”。そんな感情をもったままお芝居をするのは失礼だ。早く断らなくては。そう焦る俺に、社長が語りかける。

「なにを言っているんだ。お前は仕事を選ぶ立場じゃない。そういうことは、世間的に売れてから言うものだ。お前はまだデビュー前なんだから、必要とされたことに、まずありがたいと思いなさい」

社長の声に、熱がこもった。返す言葉が見つからない俺に、「それにな」とさらに言葉を続ける。

「やりたいことをやるためには、やりたくないこともやらなきゃいけない時があるんだよ」

静かに放たれたその言葉に、ガツンと殴られたような気持ちになる。

「お前が映画に出ることはグループのためにもなるんだ。お前の演技を見て、COLORSの存在を知ってもらえる機会が増える。少しでもお前のことを気になってもらえたら、それだけCOLORSにファンが増える。するとどうなる?COLORSが大きくなる。仕事も増えて、より大きなライブ会場でライブが出来るくらいの知名度になるかもしれない。お前がやりたいと言うライブをするためには、やりたくない仕事もしなきゃいけないんだ。いいか?お前が先頭に立って、COLORSを大きくするんだ」

そう言い切って、俺を見る社長。何百人ものタレントを発掘してきたその鋭い瞳に俺が映っている。その瞳を見つめ返す俺に社長はトドメを刺すように語気を強めて言う。

「自分のことばかり考えていないで、少しはグループのことも考えなさい」


その言葉が頭の中でいつまでも重くこだました。





『っ、はあ』
帰宅後、静まり返る自分の部屋に、深いため息を吐く。ベッドに横になり目を閉じると、今日の応接室でのやり取りが鮮明に思いだされた。

俺が思い描く夢は、決して1人では叶えられない。それはわかっているつもりだった。でも、本当の意味では理解できていなかったんだ。グループとして生きるなら、何でもかんでも自分ファーストではいけない。自分の夢ばかり考えているようでは自分の夢は叶えられない。応接室での社長の言葉の全てが正しくて、自分の幼稚さが情けなかった。

『……これは、チャンスなんだ』

自分に言い聞かせるように呟いた言葉が、行く宛もなく独りの部屋に消えていく。

(COLORSとして“売れる”ためだ)


映画出演はやりたいことを叶えるための、手段のひとつになる。俺がやりたいかどうかは関係ない。グループのためにやることなんだ。どこか試されているような気持ちになる。夢のためなら俺はどこまで出来るのか、夢への誠実さを問われているように思えた。

(それにしても、恋愛(・・)映画か〜)

頭を抱えるようにして両手を額に当てる。甘いセリフやかっこつけた自分を想像するだけで顔から火が出るくらいに恥ずかしい。

(自信なんてないけど、それでもやるしかないんだ)

そう何度も自分に言い聞かせる日々が、しばらく続きそうだなと感じる。


その時、ベッドの上に無造作に放り出していたスマホの着信音が鳴った。画面を確認すると【星夜】の文字。

『もしもし』
2コール後、応答をタップすると「もしもし、怜央くん?」と星夜の可愛い声がした。

『星夜、どうした?』
「いや、大した用事じゃないんだけど……」
『うん』
「怜央くん、すごいなぁって!青春恋愛映画なんて、絶対かっこいいに決まってるもんっ」

そう声を弾ませて言う星夜に、なんと返せばいいいのかわからない。無言のままの俺に、星夜が「あれっ、怜央くん?聞こえてる?」と不思議そうに問いかけてくる。

『うん、聞こえてるよ』
「よかった。……なんか僕、余計なこと言っちゃったかな?」

心配そうに言う星夜に『いや、そんなことないよ』と返すけど、「ほんと?それならいいけど……」と声のトーンが明らかに下がってしまった。

二人の間に微妙な空気が流れ始めた時、スマホの向こうで「はぁっ」と小さく息を吸う音が聞こえた。

「怜央くん」
改まって俺を呼ぶ星夜に、『ん?』と聞き返す。すると星夜は一拍おいてこう言った。

「怜央くん、好きな子いるんでしょ」

予想外の言葉に『はっ!?』と思わず声が大きくなる。「やっぱり〜」と楽しそうに言う星夜に『いや、いるなんて言ってない』とキッパリ言い切る。

「じゃあ、なんで嬉しくなさそうなの?せっかく映画出演が決まったんだよ?僕なら飛び跳ねて喜んじゃうけどなぁ」

『それは、』。核心をつくセリフに何も言い返せずにいると、さらに言葉を続ける星夜。

「怜央くん。映画の中でお芝居をするのは確かに怜央くんだよ?……でも、それは怜央くんじゃないんだよ」

(……?)

星夜の言葉の意味がわからず無言になる俺に、「だからね、怜央くんはあくまで物語の中の男の子を演じるだけなの」と諭すように言う星夜。

『演じる、だけ……?』
「そう。だからたとえヒロインの女優さんにかっこいいセリフやきゅんとすることをしなくちゃいけなくても、それは怜央くんじゃなくて、物語の中の男の子だからね。恋してるその女の子に遠慮しなくていいんだよ」

(……あなどれないな、星夜。俺よりずっとしっかりしてる)

まだあどけなさの残る声には似合わないくらい落ち着いたことを言う星夜に呆気にとられていると、「あのね」と星夜がまた話し出した。

「僕、はじめは俳優さんになるのが夢だったんだ」
『へぇ、そうなの?』
「うん。12歳の時に見てたドラマに出てた俳優さんがすっごくかっこよくて!僕もこんなふうに演技してみたいなって!」

声を弾ませて言う星夜に『じゃあ、なんでアイドル育成コースに入ったの?』と純粋な疑問をぶつける。

「それは、」。そう言って、再度一拍おいた星夜が少しためらいがちに語り始めた。

「欲張りなんだ、僕。俳優さんにもなりたいけど、バラエティ番組にも出てみたい。それにファッションモデルさんもやってみたい。歌うことも好きだから、歌手にもなりたい。それを全部叶えられるのって、アイドルなのかもって思ったんだ」

(……夢がたくさんあるって、いいな)
自由に夢を語る星夜に、心からそう思った。

『そっか、星夜ってすごいな』。感心しながらそう言う俺に、「え〜?なにそれ、照れるよ〜」と可愛い声で星夜が言う。

今まで俺は“やりたくないこと”というネガティブな感情にフォーカスして考えていたけど、それは誰かが“やりたかったこと”でもあるんだ。

その大事な機会を俺に与えてもらったのなら、精一杯“やり切る”ことが俺に出来る最大の誠意なのだと感じる。

『星夜、ありがとう。俺、頑張るから』
電話越しでも伝わるように、ありったけの気持ちを込めて言う。

「うんっ!怜央くんのかっこいい演技、楽しみにしてるからねっ」

そう明るい声で言う星夜の言葉に、心の中で強い気持ちが固まった。

(青春恋愛映画への出演はCOLORSのためだけではなく、自分のためにもなるんだ。)

視野を広げてみよう。自分で自分の可能性を狭めないために。星夜みたいに、自由に夢を描けるように。