帰路に着く俺には、ある考えが舞い降りていた。
花音になぜ連れて行かれたのかはいまだに分からないけど、彼女から見ても俺は思いつめた顔をしていたらしい。もともと顔に出やすい方だとは思っていたけど、ここまでバレてるとなると他のクラスメイトたちも何かしら気が付いている可能性がある。
そうなると厄介だ。俺の行動がマークされだしたら、美織さんに会いに行くのが困難になる。そうなると、急がないといけないのかもしれない。
花音との話はだいぶ参考になった。
というか、美織さんが学校から出られない以上、やはりオヤジを直接学校に行かせる必要がある。
なんとか言いくるめたとしても、チャンスはせいぜい1回だろう。どちらかと言えば、その前に深夜の「通学」がバレて大目玉を喰らって終わる可能性が高い。そうなればまた美織さんは絶望に内に毎晩を過ごしていくことになる。そんなこと、あってはいけない。
俺は絶対に彼女を助けると決めた。たとえどんなことがあってもだ。その誓いが破られることはない。
もうきれいごとは言っていられない。深夜の学校へと毎晩忍び込んでいる時点で、俺は結構な悪事を働いている。だけど、美織さんを救うためには一般的なルールに従っていては無理だ。
問題はどうやってオヤジを抱き込むかだ。
今までのことをそのまま話したら、俺はただのヤバい奴だと思われて終わる可能性が高い。かといって、安全策だけで計画を進めようとすれば時間がかかり過ぎる。ここは頭を使わないといけない。
まず俺が初代サノだったことは言わない方がいいだろう。中二病か精神的におかしくなったと思われる。
だけど、美織さんが学校で待っていることは伝えてもいいんじゃないか。たとえばオヤジや母さんとか、当事者しか知らない話をすれば話ぐらいは聞いてくれるんじゃないか。でも、それも紙一重だな。どうすりゃいい。
……うん、思いつかん。ひとまずは帰ってから考えよう。
花音になぜ連れて行かれたのかはいまだに分からないけど、彼女から見ても俺は思いつめた顔をしていたらしい。もともと顔に出やすい方だとは思っていたけど、ここまでバレてるとなると他のクラスメイトたちも何かしら気が付いている可能性がある。
そうなると厄介だ。俺の行動がマークされだしたら、美織さんに会いに行くのが困難になる。そうなると、急がないといけないのかもしれない。
花音との話はだいぶ参考になった。
というか、美織さんが学校から出られない以上、やはりオヤジを直接学校に行かせる必要がある。
なんとか言いくるめたとしても、チャンスはせいぜい1回だろう。どちらかと言えば、その前に深夜の「通学」がバレて大目玉を喰らって終わる可能性が高い。そうなればまた美織さんは絶望に内に毎晩を過ごしていくことになる。そんなこと、あってはいけない。
俺は絶対に彼女を助けると決めた。たとえどんなことがあってもだ。その誓いが破られることはない。
もうきれいごとは言っていられない。深夜の学校へと毎晩忍び込んでいる時点で、俺は結構な悪事を働いている。だけど、美織さんを救うためには一般的なルールに従っていては無理だ。
問題はどうやってオヤジを抱き込むかだ。
今までのことをそのまま話したら、俺はただのヤバい奴だと思われて終わる可能性が高い。かといって、安全策だけで計画を進めようとすれば時間がかかり過ぎる。ここは頭を使わないといけない。
まず俺が初代サノだったことは言わない方がいいだろう。中二病か精神的におかしくなったと思われる。
だけど、美織さんが学校で待っていることは伝えてもいいんじゃないか。たとえばオヤジや母さんとか、当事者しか知らない話をすれば話ぐらいは聞いてくれるんじゃないか。でも、それも紙一重だな。どうすりゃいい。
……うん、思いつかん。ひとまずは帰ってから考えよう。



