君に出会った放課後、夕陽の教室で私は少しだけ救われた

「昨日は遅くまでやってただろ。疲れてない?」

そう聞かれて、私は笑ってごまかした。

「平気。」

声は小さかったけれど、なぜか届いてほしいと思った。

風が少し強くなり、髪が揺れる。

颯太が目を細めた。

沈黙が続いても、気まずさはなかった。

歩道の白線を並んで踏むたび、少しずつ心が軽くなる。