君に出会った放課後、夕陽の教室で私は少しだけ救われた

角を曲がると、見覚えのある後ろ姿があった。

颯太。

背筋を伸ばして歩くその姿が、なぜか安心に変わる。

思わず声が漏れる。

「おはよう。」

振り返った彼は少し驚いた顔をして、それから笑った。

「おはよう。早いな。」

並んで歩くのは初めてだった。

足音が二つ、重なるだけで心臓が高鳴る。

昨日の夜の自習室がふっと蘇った。