再び席に戻り、勉強を再開する。

ペン先が紙を走る音が耳に心地よい。

もう重さだけではない。

今日の数字や記号は、孤独じゃなかった。

視線の先に、同じ机で黙々と頑張る颯太がいる。

それだけで、不思議と前を向けた。