自習室に入ると、パラパラと紙をめくる音やペンの走る音が静かに響く。 机の上にはランプのようなライトが置かれ、個別ブースの明かりが点々と灯る。 颯太は私の隣の席を確保し、参考書を広げると無言で問題集を渡してきた。