塾の自動ドアが開くと、ひんやりした空気が肌を撫でた。 外の雑踏とは別世界の静けさ。 受付でカードを通し、二人並んで靴を履き替える。 颯太は慣れた手つきでスリッパを取り、私に「がんばろうぜ」と軽く笑った。 その一言に肩の力が少し抜けた。