駅前のネオンが視界に入り、街が少し騒がしくなる。

颯太が「甘いものでも食ってから行く?」と軽く言った。

私は一瞬戸惑い、それから小さく首を振った。

「今日は……塾に行く」

笑顔を浮かべながら、少しだけ自分が誇らしかった。