塾へ向かう足取りはまだ重かった。

けれど、もう逃げるだけの自分ではない。

小さな希望を胸に抱きながら、私は静かに歩を進めた。

――また明日も頑張ってみよう。

そう思える自分に、少しだけ笑みが浮かんだ。