机の上に残ったシャーペンの芯を指先でなぞる。

さっき颯太が拾ってくれた姿が、胸の奥に温かく蘇る。

ほんの小さな行動なのに、それがどれほど大きな意味を持つかを今は知っている。

私の心に確かに触れていた。