化学は無機から入る。

短冊カードの順に視線を動かし、覚えた“音”を頭の中に鳴らす。

既視感がいくつかの設問に灯を点ける。

知らない問いに会っても、既知の島へ橋が渡せる。

反応の系列を一段ずつ降り、必要なら戻る。

戻ることは負けではない。

軌道修正は、むしろ前進の角度を整える。