「始め」の声が落ちた。

英長文から開く。

最初の二分で設問を三語だけ拾う。

主語。

時代。

対比。

次の三分で本文に印を置く。

対比に波。

因果に三角。

根拠の位置に星。

線が増えるほど視界は澄む。

踊り場みたいな安心が、段落の切れ目ごとに現れる。

丸を付ける手はためらわない。

呼吸は一定。

時間は前に進むが、焦りは前に出ない。