塾の自習室。

机の右上に「三行」を立てる。

最初の二分は設問三語。

次の三分はマーク。

根拠に星。

最後に要旨一言。

手順が踊り場を作る。

息が上がらない。

数字と文字が、同じ高さで並ぶ。

視界の端で、彼も同じ手順を踏む。

黙っていても、合図は揃っていた。