「俺、今から塾だけど……お前も来る?」

不意の誘いに心が揺れた。

疲れ切ってもう勉強なんてしたくないはずなのに、断るのが惜しいと思っている自分がいた。

その矛盾が、自分でも不思議でならなかった。