私は口の中で、明日の順番をそろえる。

英長文は一本だけ。

時間を区切る。

数列は置換から。

化学は無機の表を短冊にする。

細い道筋が、胸の真ん中に刺さる。

「同じ時間にやろうか」と颯太。

冗談でない目つきだった。

「逃げたくなったら言えよ。逃げるのも、やるうちに入るから」

私は笑ってうなずく。

約束は、背筋を伸ばす重さになる。