タイマーが震えた。

二十五分、終了。

目が走りかける。

そこで止める。

「終わり」と小さく言う。

採点する。

答え合わせのページを開く。

一問目は○。

二問目は×。

三問目も×。

四問目……×。

指先が冷える。

正解の根拠を読む。

さっき見えなかった線が、今はくっきり立ち上がった。

悔しさと、小さな空白が残る。