設問に戻る。

「本文と合わないものを選べ」。

短い一文が急に重たい。

どれも正しそうに見える。

語尾が似ている。

言い換えが紛れる。

同じ行を往復する。

残り十五分の表示に胸が早くなる。

対比の軸を掴み損ねている。

そう直感した。

最初から読み直す。

意味はほどけるのに、時間はほどけない。