君に出会った放課後、夕陽の教室で私は少しだけ救われた

昼休みが終わり、教室の空気は少し重たかった。

紙の端に赤い数字が光っていた。

「……B判定。」

結衣は心の中でそうつぶやき、唇をかんだ。

あと数点。

ほんの少しで手が届くと思っていたA判定。

その“あと少し”が、どれほど遠いのかを思い知らされる。

周りからは歓声やため息が入り混じる声。

「A取ったー!」

「まあまあかな。」

友人の声に混じって、結衣もプリントを裏返す。

笑顔を作ったけれど、胸の奥はじんわりと重く沈んでいた。