時計の針が進む。

時間を忘れるほど集中できるなんて。

ペン先が走る音だけが部屋に響く。

でも、ふと顔を上げると、さっきの会話が蘇る。

「寄り道しない?」

「公園寄っていい?」

短い言葉なのに、不思議と鮮やかに思い出せた。