夕飯を囲む。

母はいつもと同じ調子で、「勉強どう?」と聞く。

「まあまあ。」

曖昧な返事。

でも今日は少し自信があった。

「そろそろ志望校の願書出す時期だね。」

その言葉に胸がざわつく。

でも、あの机に並んで座っていた午後を思い出し、少し落ち着いた。