家の角を曲がる前、颯太が立ち止まった。

「日曜、またな。」

ただそれだけ。

けれど、名前を呼ばれたみたいに心が跳ねた。

夜空を見上げる。

小さな星が瞬いていた。

今日という日は重くなかった。

小さな灯りが心の奥で確かに光っていた。