君に出会った放課後、夕陽の教室で私は少しだけ救われた

授業は続いていた。

黒板の前で先生が説明をしている。

数式が並ぶ。

チョークの音が響く。

けれど、目は前を向いていても、頭の中は別のところをさまよっていた。

昨日の塾の静けさ。

颯太の声。

机の横顔。

ふとペンが止まる。

ノートの上の字が、少しだけ歪んだ。