信用スコアが試行されて二週間、僕は色々とポイントの増減について研究をした。
善意、悪意の行動を取った後に自分の現在の『信用スコア』を確認。行動内容とポイントの増減を図った。
善意の行動内容としては、『ゴミ拾い』『他人の手助け』『自転車を起こす』と言ったものだ。悪意の内容としては、『ゴミのポイ捨て』『赤信号無視』『他人への暴力』と言ったものだ。
ポイントの増減の特徴は三つあることが分かった。
一つ目は、目に見える行為が反映されているということ。
『ゴミ拾い』や『赤信号無視』などの目に見える行為は反映されたが、『道案内』などの口頭での行為というのは反映されなかった。おそらく街中に監視カメラが仕掛けてあるのだろう。九月前まで市内のあらゆるところで工事が行われていたので、監視カメラ設置のための工事だったのだと推測できた。だが、一見した限りでは監視カメラのようなものは街に見られなかった。そのため、いつどこで監視されているかは確認できない。
見える行為というところでもう一つ大切なことは、テキスト越しの会話はポイント反映の対象になっていることだ。口頭での悪口はポイントの増減に影響しなかったが、テキストでの悪口はポイントの増減に影響していた。
二つ目は、善意と悪意はポイントへの影響力が異なる。
『ゴミ拾い』と言った善意に関しては数回の行いでようやく1ポイント貯まる。対して、『赤信号無視』と言った悪意に関しては一回の行いですぐに1ポイント引かれてしまった。これには二つの解釈ができる。一つは初期設定から善意は悪意よりも比重を軽くしている可能性。もう一つは実行者の信用スコアに応じて悪意と善意の比重が変わるということ。自分の信用スコアだけでは判断がつかなかったため断定はできないが、おそらく後者だと思う。もしくは前者と後者をうまく噛み合わせているパターンも考えられる。
そして、三つ目。これは今の僕にとって大きく影響することだった。
対人関係における悪意に関しては、実行者のポイントが被害者のポイントに移行する。
『暴力』が一番説明しやすいだろう。暴力を振るった者はポイントが減っており、被害を受けた者はポイントが増していることがわかった。これは僕が日頃受けている『いじめ』から導き出すことができた。いじめを受けた後、決まってポイントが増えている。加えて、下校時の四人組からポイントが減っているという話題が挙がっていたため、この結論を導き出すことができた。
ただ、この結論はかなり複雑だ。付与ポイントの数値があまり固定されていないのだ。初日のように20ポイント上がる日もあれば、2ポイントという日もあった。暴力の程度、頻度、継続日数など様々な観点から導き出していることは間違いないが、評価指標はよく分からない。
とはいえ、三つ目は僕の今の現状を大きく打破してくれることには間違いなかった。僕をいじめる彼らも馬鹿ではない。日に日に削られていくポイントに畏怖しているのか最近は暴力の数が減ったように思える。そして、僕はと言えば、受けた暴力の痛みを感じるとともに、これでポイントが上がり社会的地位が上がるという快感をも感じるというよく分からない感情を抱き始めていた。
以上がこの数週間で信用スコアについて僕が導き出した結果だ。
善意、悪意の行動を取った後に自分の現在の『信用スコア』を確認。行動内容とポイントの増減を図った。
善意の行動内容としては、『ゴミ拾い』『他人の手助け』『自転車を起こす』と言ったものだ。悪意の内容としては、『ゴミのポイ捨て』『赤信号無視』『他人への暴力』と言ったものだ。
ポイントの増減の特徴は三つあることが分かった。
一つ目は、目に見える行為が反映されているということ。
『ゴミ拾い』や『赤信号無視』などの目に見える行為は反映されたが、『道案内』などの口頭での行為というのは反映されなかった。おそらく街中に監視カメラが仕掛けてあるのだろう。九月前まで市内のあらゆるところで工事が行われていたので、監視カメラ設置のための工事だったのだと推測できた。だが、一見した限りでは監視カメラのようなものは街に見られなかった。そのため、いつどこで監視されているかは確認できない。
見える行為というところでもう一つ大切なことは、テキスト越しの会話はポイント反映の対象になっていることだ。口頭での悪口はポイントの増減に影響しなかったが、テキストでの悪口はポイントの増減に影響していた。
二つ目は、善意と悪意はポイントへの影響力が異なる。
『ゴミ拾い』と言った善意に関しては数回の行いでようやく1ポイント貯まる。対して、『赤信号無視』と言った悪意に関しては一回の行いですぐに1ポイント引かれてしまった。これには二つの解釈ができる。一つは初期設定から善意は悪意よりも比重を軽くしている可能性。もう一つは実行者の信用スコアに応じて悪意と善意の比重が変わるということ。自分の信用スコアだけでは判断がつかなかったため断定はできないが、おそらく後者だと思う。もしくは前者と後者をうまく噛み合わせているパターンも考えられる。
そして、三つ目。これは今の僕にとって大きく影響することだった。
対人関係における悪意に関しては、実行者のポイントが被害者のポイントに移行する。
『暴力』が一番説明しやすいだろう。暴力を振るった者はポイントが減っており、被害を受けた者はポイントが増していることがわかった。これは僕が日頃受けている『いじめ』から導き出すことができた。いじめを受けた後、決まってポイントが増えている。加えて、下校時の四人組からポイントが減っているという話題が挙がっていたため、この結論を導き出すことができた。
ただ、この結論はかなり複雑だ。付与ポイントの数値があまり固定されていないのだ。初日のように20ポイント上がる日もあれば、2ポイントという日もあった。暴力の程度、頻度、継続日数など様々な観点から導き出していることは間違いないが、評価指標はよく分からない。
とはいえ、三つ目は僕の今の現状を大きく打破してくれることには間違いなかった。僕をいじめる彼らも馬鹿ではない。日に日に削られていくポイントに畏怖しているのか最近は暴力の数が減ったように思える。そして、僕はと言えば、受けた暴力の痛みを感じるとともに、これでポイントが上がり社会的地位が上がるという快感をも感じるというよく分からない感情を抱き始めていた。
以上がこの数週間で信用スコアについて僕が導き出した結果だ。



