男子高校生たち

 僕は、嬉野政宗。嵯峨高校の1年生だ。

 ピリリとした雰囲気に囲まれる体育館。

 で、左に座っているのは、伊万里時雨くん。真面目でクールな生徒だ。まだ謎多し。

 で、右に座っているのは、神崎大将くん。関西弁が特徴で、面白いことを考える? ちょっと謎なところのある生徒だ。

 1組から順番に名前が呼ばれていく。

「どうする変な返事する」

 そう言うのは、やはり大将だ。

「変なってどんな?」

「そうだなぁ~例えば、欠席です! とか」

「え、いるのに!」

「他にはそやな。はい、タケコプターとか?」

「大山ドラとわさドラどっち?」

「もちろん、大山ドラよ」

「ほー。また変な会話をしているな。静かにしたらどうだ大将」

「いや~今日は祝いの日だからいつもより多めにボケ取ります」

「ボケだったんだ」

「あ、そろそろ2組やで」

 担任の武雄和夫(たけおかずお)先生が名前を呼ぶ。野太い声だ。

「伊万里時雨」

「はい」

「嬉野政宗」

「はい」

「神崎てぇーしょー」

 ……。

「すみませんでした。神崎大将!」

「は、はぃいいいい!」

「しもた、先にボケられた」

「ボケたわけじゃないと思うよ」