初めて会ったのは小学校1年生である。
〜第1章 嫌い〜
俺の名前は齋藤 透《さいとう とおる》。まぁちょっとだけお調子者で真面目でもある。よく分からん性格だ。
そんなよく分からん性格でもちゃんと友達もできている。幼馴染の江戸川 駿《えどがわ しゅん》。
齋藤の心声「こいつは嫌がらせを良くするやつだ。例えば、クレヨンを使っている時に急に横から入ってきたり、一生懸命に積み木を積み上げている最中にすぐに壊したりと、みんなに嫌がらせを良くしていた。そんな奴が同じクラスでさらに隣の席とか終わりだろ」って絶句していた。
江戸川「よぉ!齋藤!小学校も同じかよ。まぁこれからよろしく!」
齋藤「よ、よろしく…」
江戸川「まぁそうやな、いきなりだけど筆箱貸してくれない?」
齋藤「え?忘れたの?しょうがないなぁ」
江戸川「サンキューな」
齋藤「う、うん」
江戸川の心声「後でどっかに隠しとこ!」
そのまま時は過ぎていきチャイムが鳴った。
江戸川「ふぅ…チャイム鳴ったし…」
齋藤「あ、あの〜僕の、筆箱、返して貰えます?」
江戸川「あっごめんトイレ行ってくるわ」
そう言って江戸川は何やら片手に何かを持って行きながらトイレの方へ向かった。
そして江戸川がトイレに帰ってきた瞬間チャイムが鳴ってしまい次の授業に入ってしまった。
齋藤の心声「後で返してもらえばいいや」
江戸川の心声「トイレの掃除用具に隠しとこっと!どんな反応するかな?楽しみだな!」
そしてチャイムがなれば毎回江戸川はどこかに行って授業が始まりそうなタイミングで帰ってきての繰り返して筆箱はなかなか返せて貰えなかった。
???「…」
ある女の子がずっと齋藤の方を見つめていた。
給食の時間になった時に齋藤は江戸川に聞いた。
齋藤「僕の筆箱…いつになったら返してくれるの?」
江戸川「あぁそういや忘れてたわ。ごめんごめん。」
と言いながら机の中を探してるフリをする。
江戸川「あれ?無いな。」と笑いながら言う。
齋藤「え?ないってどういうこと?」
江戸川「どっか行っちゃった。」
齋藤は限界が来てしまいブチ切れてしまった。
齋藤「は?お前さ、前からずっとウザイんだよ。失くしたら失くしたでちゃんと反省して謝れねぇのか?いい加減にしろよ。」
江戸川「は?誤っているからいいじゃん。何が悪いんだよ」
と逆ギレしている姿を見てさらにイラついた。
齋藤「はぁ?謝ってればなんでも許されると思うなよ!」
江戸川「そこまでキレなくてもいいだろうが」
とお互い言い争っていると1番うしろの列から大きな声が聞こえた。
???「うっせぇよ」
クラスみんなが黙った。
???「さっきからうるせぇよ。齋藤黙ってくんね?」
何故か俺の方に言われてめっちゃイラついた。でも俺らが騒ぎ立てたのは事実だったら何も文句は言えなかった。
齋藤の心声「なんで俺なんだよ。江戸川のせいで怒らせちゃったやん」
江戸川の心声「齋藤が悪い扱いされてておもしろ。いいぞもっとやれ」
???「喧嘩とかするなら外行け!目障り」
齋藤の心声「流石にうるさすぎたもんな。でも誰が怒っているんだ?」と思い後ろの方を見ると、そこに立って怒っていたのは女の子だった。
彼女の名前は柴崎 麻弥 《しばさき まや》。
齋藤の心声「彼女は普段はあまり怒らなく優しいはずだった。だが流石に俺だけに怒るのはおかしくね?」と思った。
齋藤「た、確かに…流石にうるさかったね。ごめんなさい。」
柴崎「気分悪いわ。さっさと外行って喧嘩してくれませんか?」
齋藤「喧嘩はもうしないから。許して欲しい。」
柴崎「なんで許さないと行けないの?まだ言いたいことあるでしょ?だったら外に行って喧嘩してきてください。」
齋藤の心声「あぁこいつめんどくせー。こいつ【嫌いだわ】」
齋藤「もういい」
と良い一人で外に行った。
クラスのみんなは空気が悪い中で給食の時間を過ごし、柴崎をあまり怒らせないようにしとこうと思った。
〜次の章へ続く〜