優馬はいつも距離が近い。他の女の子にもそうなのだろうか。そうだったらと思うと胸がチクっと痛む。
優馬が距離が近いのは癖なのか分からないが、昔から私の耳元で喋ることがあった。
私達は家が隣同士で、幼稚園、小学校、中学校、高校まで一緒の腐れ縁だ。
幼稚園の時から優馬の家に毎日のように遊びに行き、優馬の部屋に入り浸っていた。
私は可愛いプリンセスの人形を持って、優馬は恐竜の人形を持って、よくおままごとをしていた。
その時なんて、優馬は、「この恐竜かっこいいでしょ」とか、わざわざ私の耳元で言っていた。幼稚園の頃だったから、距離が近いとか思っていなかったけれど、小学生になって気づいた。
小学校に入ると、男子と女子で対立することが多く、男子と女子で仲良く和気あいあいなんてことはなかった。
女子同士で距離が近いのはもちろんあったけれど、男子と近い距離で話すと、女子からは男子とあんなに近づいて喋らないほうがいいよ、とか言われた。
男子からは、お前あいつのこと好きなの? 、なんて言われて冷やかされた。
だから、優馬との距離が近いのはいけないことなんじゃないかと思い始めた。
優馬も学校では私とあまり関わろうとしなかったし、優馬とこのまま遊ばなくなるんだろう、と思っていた。
でも優馬は友達と遊ばない日は、私の家の前で私を待ち伏せして、「俺の部屋きて」と誘ってきた。
暇だった私は優馬の部屋へ行った。優馬は自分の部屋の中だと幼稚園の頃と変わらない優馬で、一緒にゲームをしている時はいつも肩が触れ合っていた。そして、「へたくそ」とか、「ここのボタンを押せって何回も言ってるだろ?」とか、わざわざ耳元で言ってくる。
ずっと優馬はこんな感じで、距離が近かった。
中学の時に、私が優馬のことを意識する事件が起きた。
いつものように、優馬が友達と遊ばない日、部屋に呼ばれた。
部屋に行った私は、ベッド下の床に座って漫画を読んでいた。
優馬は私の後ろにあるベッドに寝転んでスマホをいじっている。
漫画を読み始めた私は、この漫画を読んだことがあるような気がして、優馬に、「ねぇ、優馬。この漫画私読んだっけ?」と言って振り向いた。
振り向くと優馬の顔があって、たぶん唇が触れ合った。一瞬静かな時間が流れて、焦った私は立ち上がった。
「もぉ、優馬いつも近いって言ってるじゃん。私帰る」と言って、私は優馬の顔を見らずに部屋を出た。
ドクドクドクと心臓が早く動いている。色んなところから汗が吹き出しそうなくらい体が熱い。
家に帰ってからも心臓が激しく脈打っていた。
優馬とキスしてしまった。思い出すとさらに心臓がバクバクいって苦しくなった。
ずっと忘れられなくて、その日の夢に優馬が出てきた。
優馬が彼氏になっていた夢だった。
次の日、また優馬に部屋に呼ばれた。
部屋のドアの前で、ふぅ、と息を吐いてドアを開けた。
「あー俺のファーストキス奪ったやつ〜」
また昨日のことを思い出して顔が熱い。優馬と目が合わせられない。
「わ、私だってファーストキスだったし!」
ベッドの端に勢いよく座ってやった。優馬が、「怒ってんの?」と笑っている。
「怒ってないし!」
優馬の顔をチラッと見ると、優馬がすごく格好良く見えた。今まで一度もそんなこと思ったことなかったのに、格好良くて優馬の顔を見ると、心臓がうるさく動いた。
「何? そんなぽかーんとした顔して」
「な、何にもない……」
それから私は優馬のことをいつも考えていて、優馬を目で追ってしまうし、いつも会っているのに、すぐに会いたくなった。
私、優馬のことが好きなんだ、これが恋なんだ、と気づいた。
優馬が距離が近いのは癖なのか分からないが、昔から私の耳元で喋ることがあった。
私達は家が隣同士で、幼稚園、小学校、中学校、高校まで一緒の腐れ縁だ。
幼稚園の時から優馬の家に毎日のように遊びに行き、優馬の部屋に入り浸っていた。
私は可愛いプリンセスの人形を持って、優馬は恐竜の人形を持って、よくおままごとをしていた。
その時なんて、優馬は、「この恐竜かっこいいでしょ」とか、わざわざ私の耳元で言っていた。幼稚園の頃だったから、距離が近いとか思っていなかったけれど、小学生になって気づいた。
小学校に入ると、男子と女子で対立することが多く、男子と女子で仲良く和気あいあいなんてことはなかった。
女子同士で距離が近いのはもちろんあったけれど、男子と近い距離で話すと、女子からは男子とあんなに近づいて喋らないほうがいいよ、とか言われた。
男子からは、お前あいつのこと好きなの? 、なんて言われて冷やかされた。
だから、優馬との距離が近いのはいけないことなんじゃないかと思い始めた。
優馬も学校では私とあまり関わろうとしなかったし、優馬とこのまま遊ばなくなるんだろう、と思っていた。
でも優馬は友達と遊ばない日は、私の家の前で私を待ち伏せして、「俺の部屋きて」と誘ってきた。
暇だった私は優馬の部屋へ行った。優馬は自分の部屋の中だと幼稚園の頃と変わらない優馬で、一緒にゲームをしている時はいつも肩が触れ合っていた。そして、「へたくそ」とか、「ここのボタンを押せって何回も言ってるだろ?」とか、わざわざ耳元で言ってくる。
ずっと優馬はこんな感じで、距離が近かった。
中学の時に、私が優馬のことを意識する事件が起きた。
いつものように、優馬が友達と遊ばない日、部屋に呼ばれた。
部屋に行った私は、ベッド下の床に座って漫画を読んでいた。
優馬は私の後ろにあるベッドに寝転んでスマホをいじっている。
漫画を読み始めた私は、この漫画を読んだことがあるような気がして、優馬に、「ねぇ、優馬。この漫画私読んだっけ?」と言って振り向いた。
振り向くと優馬の顔があって、たぶん唇が触れ合った。一瞬静かな時間が流れて、焦った私は立ち上がった。
「もぉ、優馬いつも近いって言ってるじゃん。私帰る」と言って、私は優馬の顔を見らずに部屋を出た。
ドクドクドクと心臓が早く動いている。色んなところから汗が吹き出しそうなくらい体が熱い。
家に帰ってからも心臓が激しく脈打っていた。
優馬とキスしてしまった。思い出すとさらに心臓がバクバクいって苦しくなった。
ずっと忘れられなくて、その日の夢に優馬が出てきた。
優馬が彼氏になっていた夢だった。
次の日、また優馬に部屋に呼ばれた。
部屋のドアの前で、ふぅ、と息を吐いてドアを開けた。
「あー俺のファーストキス奪ったやつ〜」
また昨日のことを思い出して顔が熱い。優馬と目が合わせられない。
「わ、私だってファーストキスだったし!」
ベッドの端に勢いよく座ってやった。優馬が、「怒ってんの?」と笑っている。
「怒ってないし!」
優馬の顔をチラッと見ると、優馬がすごく格好良く見えた。今まで一度もそんなこと思ったことなかったのに、格好良くて優馬の顔を見ると、心臓がうるさく動いた。
「何? そんなぽかーんとした顔して」
「な、何にもない……」
それから私は優馬のことをいつも考えていて、優馬を目で追ってしまうし、いつも会っているのに、すぐに会いたくなった。
私、優馬のことが好きなんだ、これが恋なんだ、と気づいた。
