ちなみに神殿で、割と良い値段で購入することは可能だ。
だから、私も頭上に見える数字を見えないようにすることは出来るのだけど、今見えなくしてしまっても気になってしまうだろうと思う。
「今は良いわ。どうせ数字の存在が気になって堪らなくなって、すぐに外してしまうと思うもの」
なんとなく未来が想像出来てしまった私が肩を竦めると、イーディスは苦笑して頷いた。
「そうね。大抵の能力(ギフト)は少し生活改善する程度だけど、リディアは婚約者の恋愛指数が見えるようになってしまって、これがなかったとしたら、起こりえない波乱が起こってしまったわね」
イーディスはそう言って、複雑な表情を浮かべていた。けれど、私はあのまま真実を知らなかった方が幸せだったとは思えなかった。
「……結婚してから、他の女性の存在を知るよりも良かったわ。今なら彼と結婚しないという未来だって有り得るもの」
「まあ……リディア」
イーディスはわかりやすく強がった私の言葉を聞いて、なんと言うべきかと絶句したようだった。
だから、私も頭上に見える数字を見えないようにすることは出来るのだけど、今見えなくしてしまっても気になってしまうだろうと思う。
「今は良いわ。どうせ数字の存在が気になって堪らなくなって、すぐに外してしまうと思うもの」
なんとなく未来が想像出来てしまった私が肩を竦めると、イーディスは苦笑して頷いた。
「そうね。大抵の能力(ギフト)は少し生活改善する程度だけど、リディアは婚約者の恋愛指数が見えるようになってしまって、これがなかったとしたら、起こりえない波乱が起こってしまったわね」
イーディスはそう言って、複雑な表情を浮かべていた。けれど、私はあのまま真実を知らなかった方が幸せだったとは思えなかった。
「……結婚してから、他の女性の存在を知るよりも良かったわ。今なら彼と結婚しないという未来だって有り得るもの」
「まあ……リディア」
イーディスはわかりやすく強がった私の言葉を聞いて、なんと言うべきかと絶句したようだった。



