お店の中で和気藹々とした騎士団の皆さんは、大きな笑い声をあげたりしている。明るく楽しそうな空気の中で、大きなため息をひとつついてしまった。
私たちはこういう街に来た時は、二日か三日滞在する。
そういう予定で日程が組まれているし、別に差し迫っている訳でもないのにふた月の間ずっと魔物退治のことを考えなければいけない訳でもない。週末と似たような感覚で、休息も取ることが出来る。
今までの街ではジュリアスに話を聞いたり報告書を書いている彼に纏わり付いて部屋に居たんだけど、昨日の今日でそんな気分にもなれなくて、騎士団の皆さんの買い物に同行させて貰った。
団長代理のハミルトンさんは渋い顔をしたものの、たまには良いかと許して貰えた。お堅そうで融通が利かなさそうだけど、割と柔軟に利くんだよね。
昨日思いがけなく聞いた事実を考えると……救世の英雄であるはずの騎士団長ジュリアスは、馬鹿王子エセルバードに肩入れしているようだ。
エセルバードは自分勝手で我が儘で手の掛かる幼い子どものような成人だけど、ちゃんと叱って間違った行動を正すようにと言っているのは立場もあるだろうけどジュリアスだけだった。
なんでも口に出してしまうエセルバードを叱ってはいるけど、理不尽な怒り方ではなかった。理路整然と事実だけ、その悪い行いによって自分が後々にどれだけ不利益を被るかも。
私たちはこういう街に来た時は、二日か三日滞在する。
そういう予定で日程が組まれているし、別に差し迫っている訳でもないのにふた月の間ずっと魔物退治のことを考えなければいけない訳でもない。週末と似たような感覚で、休息も取ることが出来る。
今までの街ではジュリアスに話を聞いたり報告書を書いている彼に纏わり付いて部屋に居たんだけど、昨日の今日でそんな気分にもなれなくて、騎士団の皆さんの買い物に同行させて貰った。
団長代理のハミルトンさんは渋い顔をしたものの、たまには良いかと許して貰えた。お堅そうで融通が利かなさそうだけど、割と柔軟に利くんだよね。
昨日思いがけなく聞いた事実を考えると……救世の英雄であるはずの騎士団長ジュリアスは、馬鹿王子エセルバードに肩入れしているようだ。
エセルバードは自分勝手で我が儘で手の掛かる幼い子どものような成人だけど、ちゃんと叱って間違った行動を正すようにと言っているのは立場もあるだろうけどジュリアスだけだった。
なんでも口に出してしまうエセルバードを叱ってはいるけど、理不尽な怒り方ではなかった。理路整然と事実だけ、その悪い行いによって自分が後々にどれだけ不利益を被るかも。



