「どこ、ここ」
頭がぼんやりして深く考えられない。
とりあえず周りを見渡すと最初にいた白い部屋のような感じだ。だが違うのは、天井は普通の部屋くらいの高さに下がっていたことだ。
「こんにちは。久しぶりだね」
声がした方を振り返ると、そこには私を転生させてくれたおばあさんがいた。
いつもの笑みを浮かべながら、目は鋭い光を放っていた。
「あたしがなぜお前の夢の中に来たのか教えてあげよう」
夢の中?そうだ、私さっき眠ったから…。これは夢か。
「関係ないことを考えないでくれるかな、こちとら準備で忙しいんだから」
とりあえず困らせてしまったのかと思い謝ると、おばあさんはふふふと笑いながら言う。
「大丈夫よ。それよりさっき話したことを教えてあげる。それは、お前があたしが期待していたことを成し遂げていないからだよ、ふふふ」
おばあさんは急に鋭く、冷たい目で私を見ながら言った。
続けておばあさんは怪しげな笑みを浮かべながら喋る。
「ヒントがなかったからしょうがないな。でも、あたしの眷属を殺すのはダメでしょう?」
眷属って?もしかしてあのトカゲかな。でも襲ってきたし、倒すのはいいんじゃないの?
あれ、もしかして倒しちゃダメだった?あれ演技?でもあの殺意は本物だったよ。
「まああいつは1番下の階級だからいいけどな。じゃあなんであたしがお前を選んだか教えてあげよう。まずはお前の能力への適性。お前は適応力がある。だから急に飛ばされても混乱しないだろうし、すぐに能力が開花した。私の予想通りだよ」
適応力?それって私が鈍感すぎるだけじゃないの?ま、まあ能力のことはそうだろうけど。
なんだか褒められたような気がしない。
「次はお前のペット、くろとみるくがとても私が利用したい…いや、とても適性があるし、強いからだ」
言ってることが分からないけど、多分ペットって言ってたから、くろとみるくが強いからって事だよね。ちょっとわかんないな…。まあ強かったしね、みるくしか見てないけど。
そういえばおばあさんが期待してる活躍ってなんだろう。なにも言われてないけど。
「お前の式神、葉音のことを教えてやろう」
葉音ちゃんのこと?
「葉音は小さな結界を作ることができる。村の守護神の子供なんだよ。あいつはそのことは覚えていないけどな。だからあいつは他の精霊と一緒に静かな性格に“矯正”されなかったんだよ。小悪魔な見た目はあいつが小悪魔に憧れを持っていて神の力で三つのやつをつけたんだよ」
そうなんだ、って守護神の子供式神にしちゃったってこと?
「あいつの力は落ちてるから式神にされてもおかしくないがな。ふふふ」
ならありえるか。なんだか安心だ…。
「もうそろそろお目覚めだね。じゃあまたいつか。また…」
またのあとの言葉は聞けずに光が差してきて、夢の内容はすっかり忘れてしまったが、少し不穏だったというだけは覚えていた。
頭がぼんやりして深く考えられない。
とりあえず周りを見渡すと最初にいた白い部屋のような感じだ。だが違うのは、天井は普通の部屋くらいの高さに下がっていたことだ。
「こんにちは。久しぶりだね」
声がした方を振り返ると、そこには私を転生させてくれたおばあさんがいた。
いつもの笑みを浮かべながら、目は鋭い光を放っていた。
「あたしがなぜお前の夢の中に来たのか教えてあげよう」
夢の中?そうだ、私さっき眠ったから…。これは夢か。
「関係ないことを考えないでくれるかな、こちとら準備で忙しいんだから」
とりあえず困らせてしまったのかと思い謝ると、おばあさんはふふふと笑いながら言う。
「大丈夫よ。それよりさっき話したことを教えてあげる。それは、お前があたしが期待していたことを成し遂げていないからだよ、ふふふ」
おばあさんは急に鋭く、冷たい目で私を見ながら言った。
続けておばあさんは怪しげな笑みを浮かべながら喋る。
「ヒントがなかったからしょうがないな。でも、あたしの眷属を殺すのはダメでしょう?」
眷属って?もしかしてあのトカゲかな。でも襲ってきたし、倒すのはいいんじゃないの?
あれ、もしかして倒しちゃダメだった?あれ演技?でもあの殺意は本物だったよ。
「まああいつは1番下の階級だからいいけどな。じゃあなんであたしがお前を選んだか教えてあげよう。まずはお前の能力への適性。お前は適応力がある。だから急に飛ばされても混乱しないだろうし、すぐに能力が開花した。私の予想通りだよ」
適応力?それって私が鈍感すぎるだけじゃないの?ま、まあ能力のことはそうだろうけど。
なんだか褒められたような気がしない。
「次はお前のペット、くろとみるくがとても私が利用したい…いや、とても適性があるし、強いからだ」
言ってることが分からないけど、多分ペットって言ってたから、くろとみるくが強いからって事だよね。ちょっとわかんないな…。まあ強かったしね、みるくしか見てないけど。
そういえばおばあさんが期待してる活躍ってなんだろう。なにも言われてないけど。
「お前の式神、葉音のことを教えてやろう」
葉音ちゃんのこと?
「葉音は小さな結界を作ることができる。村の守護神の子供なんだよ。あいつはそのことは覚えていないけどな。だからあいつは他の精霊と一緒に静かな性格に“矯正”されなかったんだよ。小悪魔な見た目はあいつが小悪魔に憧れを持っていて神の力で三つのやつをつけたんだよ」
そうなんだ、って守護神の子供式神にしちゃったってこと?
「あいつの力は落ちてるから式神にされてもおかしくないがな。ふふふ」
ならありえるか。なんだか安心だ…。
「もうそろそろお目覚めだね。じゃあまたいつか。また…」
またのあとの言葉は聞けずに光が差してきて、夢の内容はすっかり忘れてしまったが、少し不穏だったというだけは覚えていた。
