私はトカゲに向けて突進をする。
これくらいしかでき無さそうだから。
異能もまだ知ったばかりだし、前世で戦ったことなんてないから。
でもトカゲは暇そうにひらりとかわす。
「おやおやァ、オモチャはつっこむのガ好キらしいネ♪ソンナンジャ、ワタシには勝てませんよヨ♪」
言われた瞬間背筋にゾワっとした感覚を覚える。
後ろにトカゲがいるんだ、攻撃される。
覚悟した瞬間、猫の鳴き声が聞こえたような気がした。
「じゃあ、さようなラ♪」
「朱音さん!」
来る…!
逃げたいけど逃げれない…。
私の人生もう終わり?ついさっき生き返ったのに。
舞斗くんとももうお別れ?さっき会ったばっかりなのに。
くろと、みるくにも?お別れ?
そんな…。で、でも!一撃で倒れるわけない…よね?
抱え込みながら考える。この時間わずか1秒
「主人もまだまだだにゃ〜。みるくが助けてあげる!」
顔を上げると小柄で幼い少女が前に立っている。
少女の二又の尻尾がふわり、ふわりと揺れ、猫の耳はピクピクと時折動いている。
その少女は笑って私を見ると、後ろのトカゲを冷ややかな目で見る。
「トカゲさん♪みるくが遊んであげる!猫又の式ー幻影妖術・猫分身ー応用ー」
「ハ?オンナが沢山?ど、どういうことダ?だが、目の前のヤつを攻撃スレバ!」
混乱してる今のうちに逃げてってことかな…?
よし!
「ナニ⁈たくさんのオンナが別々の方向ヘ!ドレが…本物ナンダ?」
「にゃにゃ〜、お前もまだまだだにゃ〜。れーが出てにゃいからねぇ!」
れーって、誰?
あとあの子ってみるく…かな。
「にゃふっ。識猫変化(しきびょうへんげ)ーみるく式即興ようじゅつー。みるくの爪よ鋭くにゃってあいつを倒すにゃ〜」
女の子はゆったりと言うとトカゲをじーっと見つめ、手を振り上げる。
刹那、トカゲの前に移動し手を振り下ろした。
トカゲは傷がつくと血が出るわけでもなくチリとなって消滅した。
私は口をぽかんと開け、「みるく…なの?みるく、すごいね」とかすれた小さな声で言った。
「そうだにゃ!みるくだにゃ!わかっちゃったにゃ?」
んなぁ〜お
猫の鳴き声がすると、不思議な白銀の威圧感のあるオーラを纏うと人のみるくはだんだん小さくなり、元の猫の姿に戻った。いや、戻ってはいない。なぜなら前と変わっているからだ。
尻尾が二又ある。猫又、という妖を思い出した。
「猫又…?」
「にゃっ!」
正解!と言っているように見えた。それから遠くにいた舞斗くんと、くろも近づき、戦いが終わった、と全員が安堵の表情を浮かべ、地べたに座り込んだ。
これくらいしかでき無さそうだから。
異能もまだ知ったばかりだし、前世で戦ったことなんてないから。
でもトカゲは暇そうにひらりとかわす。
「おやおやァ、オモチャはつっこむのガ好キらしいネ♪ソンナンジャ、ワタシには勝てませんよヨ♪」
言われた瞬間背筋にゾワっとした感覚を覚える。
後ろにトカゲがいるんだ、攻撃される。
覚悟した瞬間、猫の鳴き声が聞こえたような気がした。
「じゃあ、さようなラ♪」
「朱音さん!」
来る…!
逃げたいけど逃げれない…。
私の人生もう終わり?ついさっき生き返ったのに。
舞斗くんとももうお別れ?さっき会ったばっかりなのに。
くろと、みるくにも?お別れ?
そんな…。で、でも!一撃で倒れるわけない…よね?
抱え込みながら考える。この時間わずか1秒
「主人もまだまだだにゃ〜。みるくが助けてあげる!」
顔を上げると小柄で幼い少女が前に立っている。
少女の二又の尻尾がふわり、ふわりと揺れ、猫の耳はピクピクと時折動いている。
その少女は笑って私を見ると、後ろのトカゲを冷ややかな目で見る。
「トカゲさん♪みるくが遊んであげる!猫又の式ー幻影妖術・猫分身ー応用ー」
「ハ?オンナが沢山?ど、どういうことダ?だが、目の前のヤつを攻撃スレバ!」
混乱してる今のうちに逃げてってことかな…?
よし!
「ナニ⁈たくさんのオンナが別々の方向ヘ!ドレが…本物ナンダ?」
「にゃにゃ〜、お前もまだまだだにゃ〜。れーが出てにゃいからねぇ!」
れーって、誰?
あとあの子ってみるく…かな。
「にゃふっ。識猫変化(しきびょうへんげ)ーみるく式即興ようじゅつー。みるくの爪よ鋭くにゃってあいつを倒すにゃ〜」
女の子はゆったりと言うとトカゲをじーっと見つめ、手を振り上げる。
刹那、トカゲの前に移動し手を振り下ろした。
トカゲは傷がつくと血が出るわけでもなくチリとなって消滅した。
私は口をぽかんと開け、「みるく…なの?みるく、すごいね」とかすれた小さな声で言った。
「そうだにゃ!みるくだにゃ!わかっちゃったにゃ?」
んなぁ〜お
猫の鳴き声がすると、不思議な白銀の威圧感のあるオーラを纏うと人のみるくはだんだん小さくなり、元の猫の姿に戻った。いや、戻ってはいない。なぜなら前と変わっているからだ。
尻尾が二又ある。猫又、という妖を思い出した。
「猫又…?」
「にゃっ!」
正解!と言っているように見えた。それから遠くにいた舞斗くんと、くろも近づき、戦いが終わった、と全員が安堵の表情を浮かべ、地べたに座り込んだ。
