16話 ◆僕の世界へ家族旅行と新たな仕事◆
ショッピングモール二日目、女性陣は昨日と同じく買い物で子供たちと
カルグスレンと僕は何処に行くか相談中。
『どうする?昨日と同じく100円ショップに行く?』
『『え〜同じなんて面白くないよ〜』』
思いっきり否定された・・・どうするかな・・・子供といえば遊び!だよな
あ、ゲーセンなんてどうだろう・・・理解できるかな・・・話してみるか。
『ここには変わった遊具が有るんだけど行く?』
『『行く〜』』
『遊具じゃと?儂は大人ぞ』
『ああ、これから行く所は大人も楽しめる遊具が置いてあるんだ、どうかな?』
『しかたあるまい・・・案内せい』
僕達はゲームセンターに向かった、何となくだが怖い予感がしたので多めに
小銭を準備した・・・これだけあれば足りるだろう。
『ここだけど、どうだい?』
チビたちの目はランランと輝きゲーム機を見つめていた、カルグスレンは
不思議な物を見つめる様な視線だが視線が釘付けであり、かなり興味がある
と感じた。
『『ねえねえ、これで遊ぶんでしょ?遊び方教えて!』』
『じゃあ、遊びたいのを選んできな』
子供たちは勢いよくゲームセンターを駆け回っていく、カルグスレンは
ちょっとモジモジしながら僕を見ている、何か聞きたいのだろうな。
『カルグスレンは興味ありそうな物はあった?』
『あの絵が動いている箱の様な物にも興味はあるが、人形が沢山入った
透明な箱は何なんだ?』
『ああ、あれはクレーンゲームだよ、上に吊るさがっている物を操作して
下にある商品を取るのさ、人形以外にもお菓子や飾り物も商品にあるよ』
『よし、儂はあれで遊ぶとするか』
『じゃ遊び方の説明をするよ』
『『なになに、どれで遊ぶの〜』』
子供達は一通り見てきたようだが遊び方が分からず戻ってきたようだ
そんなこんなで僕がクレーンゲームをお手本プレーする事になった。
『遊ぶには、ここにこのお金を入れると一回遊べるんだ、取りたい物を
決め、横に動かすボタン、前に動かすボタンの順で取りたい物の上に
移動させる、するとこの手の様な物が下がって掴むんだ。
移動の正確さが取るコツかな、取るためには真上だけじゃない事も
あるけどね、じゃやってみるね』
僕はゲーム全般は得意としていない、当然クレーンゲームも同様なのだ
今回も失敗した。
その状況を見て子供達もカルグスレンも何か感じたのか無言のまま硬貨を
握りしめて夫々好みのクレーンゲーム機に向かって行った。
子供達が向かったのはお菓子が取れる機種だった、買った方が安いけれど
ゲームで取る事に意味があるのだろう。
二人は一回で2・3個は取っているし顔を見てるとゲームを楽しんでいる事が
わかる、そんな子供達に声をかけた。
『楽しいかい?』
『『うん、楽しい!』』
二人揃って満足な返事だった、カルグスレンの姿が見えないが何処に行った?
視界を広げて探して見るとクレーンゲームではなくメダルゲームを凝視していた
見ているとお金を入れようとしていたので急いで止めに入った。
『ちょっと待った〜、違う違う!』
その後お金でコインを購入して遊ぶゲームだと説明した、ここのゲームセンターは
メダルを預かる以外換金も行えるようだ。
それを聞いた彼は大いに感激し全身から炎が立ち上る様にオーラが見えた様な
感じがしたが錯覚だろう。
三人とも問題なく遊んでいるので僕はゲームコーナー前にある休憩スペースで
缶コーヒーを買いまったりタイムである。
お昼が近くなると三人は戻って来た、子供達は袋いっぱいにお菓子をカルグスレンは
メダルを袋に入れていた。
『メダルはここに預けることができるんだけど、って持ち帰ってもいいのかな?
多分ダメだったと思うが・・・バレてないみたいだし記念って事で仕方ないか。
隠して、隠して。』
そんな会話をしていると買い物組もやって来た、先程メールで待ち合わせ場所を
ゲームセンター前と知らせておいたのだ。
『気に入った物は買えたかい?』
『私はアクセサリーを買いましたよ、お母さんは洋服を何点か買いましたわ』
『も〜どれもこれも良くて迷いましたけど、戻って着ても良いデザインを
選びましたのよ』
『それは良かった、明日は元の世界(僕が言うのは変だけど)に戻ります
ので食事を終えたら最後の買い物になるので心残りのないように』
食事は量よりも美味しい物と希望があり牛ステーキの店にした、同じ焼いた
肉料理でも世界の肉は柔らかく香辛料もあり異世界で食べる焼いた肉とは比べ
られない程洗練されてると思う、初めに話した時は不服そうだったが店に入り
運ばれてきたステーキを見てメニューで見る以上に想像を超えていた事に驚いて
いた。
異世界では焼いた肉の料理とは良くて少量の塩をふりかける程度であり焦げてて
硬い料理である、対して今目の前にある肉料理は熱々の鉄板に乗りバターや胡椒
などで更に味付けされ、香り、見た目も自分達の知っている料理とかけ離れている。
そしてナイフで切った瞬間。
『『『え〜柔らかい〜』』』
三人は絶叫し、口に入れると無言になり固まっていたが、数秒後には一心不乱に
肉を口に運んでいたが肉が鉄板から無くなると三人とも僕の方に向き言葉を発した
『『『おかわり!』』』
だよね・・・その後2回追加で注文し三人は大満足で食事を終えた
そして夕方までお土産を買う事になった、このショッピングモールにも大分慣れた
ようなので時間と待ち合わせ場所を決めて自由行動とした。
今夜は異世界に戻る事になっている、後になってみれば短い滞在期間だったかな?
でも皆の顔お見れば十分に楽しんでくれたと思う。
今回、僕が戻ってきたのには通常とは別の目的があった、商品の仕入れはするが
いずれこちらの世界でも事業をしたと計画している、具体的にはコスカフェであり
その知識を得るための書籍の購入である、異世界での滞在期間が長い為、書籍で
可能な限り学びたいのだ。
それに伴いシャナとお母さん、子供達もこちらの世界世界で過ごす時間を増やす
為にはコスプレを利用した形式ならば無理なく誤魔化せると考えたからだ。
開店資金の方は異世界から仕入れた商品販売と資産運用で順調に貯まっている。
店の規模は個人経営的な小さなカフェを考えている、やはり目立つのは良くない
し接客はシャナと子供達を予定してるので大きな店は考えていない。
その目的の為にも僕の住んでいた世界に慣れる事を目的に定期的に今後も世界を
渡りたいと思う。
お気実入りのお土産を携えて異世界に戻って来た、
カルグスレンは大量のガラス製品とクレーンゲームで取ったキャラクターの
縫い包みを大事そうに持ち帰路についた。
シャナ達はお土産を持ち自分の部屋に入って行く、多分じっくりと部屋で
眺めているのだろう。
僕は購入した本を夫婦の寝室にある椅子に座り読む事にした。
開業には様々な資格が必要なようだ、食品衛生責任者、飲食店営業許可証、
開業届などが基本で他にも営業形態によりコーヒー豆の製造・加工業の届け出、
防火管理者などなども必要になる場合もある。
中々に大変そうだ、フランチャイズに加盟するてもあるが、僕の目指すお店は
コスプレカフェであり小規模家族経営と考えると自分の力で開業する方向性で
考えている。
時期的には資金が用意出来て子供達がもう少し大きくなってからと考えると
2・3年後かな。
少し気掛かりなのはキャラコスは私的利用以外は違法となりそうな所である
メイドやナースなどだけでは少し寂しいと思う、理想としてはキャラコスも
加えたいところ・・・ま、この辺は後で考えるとしましょう。
カフェ形態は基本食べ物の提供はしない、ドリンクのみとしコンビニにある様な
機械式ドリッパーを設置しあくまでコスがメインとしたい。
最終的には異世界とこちらを半々ぐらいで生活できればと考えている。
今回こちらに来た事はその準備とも言える、こちらに慣れてもらい、好きに
なってくれたら嬉しいかな。
でも生活の基本は異世界にしたい、何故かと言えばいずれシャナとの間に
子供が生まれた場合、シャナを含めお母さんも戸籍を取るのは無理だと思う。
こちらの世界は遊び場兼商品を仕入れ異世界での商売にし安定した収入を得る
為の手段にしたい
冒険者として頼りになる仲間がいるけど、所帯を持つ立場としては家族に心配は
かけたくないし、やっぱ危険だしね。
リケッツからの誘いもよく内容を聞いてからにしないと・・・危ないのは
避けよう!
そんな事を考えているとドアの向こうからシャナの声がした。
『雄靖さん、入ってもよろしいかしら?』
『どうしたの?』
彼女は長時間部屋に籠もっていた僕を心配してくれたみたいだった
優しいな・・・などと思いつつ部屋に入ってもらい、ついでに冒険者として
仕事を受けるに条件について考えている事を話した。
『話したい事が有るんだけど、いいかな?』
『なんかしら?』
『今回家族で僕の生活していた世界に遊びに行って家族と過ごす楽しさと
大切さを改めて感じたんだ、話したい事が二つあるんだ一つは冒険者と
しての仕事は危険な依頼はリケッツの頼みでも断る。もう一つはこちら
での生活を基準にするとして、僕の居た世界でも商売をしたい事なんだ
いいかな?』
シャナは少し考えてる感じだったが僕に語りだした。
『冒険者としての依頼については私も安心したわ、あと何故商売なのかしら?
遊びに行くだけではダメなの?』
『そうだね、理由はあるんだ・・・』
そして僕は出来るだけ丁寧に考えを話した。
まずは子供達の見聞を広げたい、シャナも感じてると思うけど僕の居た世界
には魔法は無い代わりに便利な道具を生み出し魔法が無くても快適な生活が
出来ている、機械科学文明とでも表現していい。
どちらが優れていかは判断が難しいけど・・・
子供達が僕の世界の技術を学ぶ事で今後生きて行く助けになると思う。
知識は生活する為の武器になるしね、でも生活は異世界を基本にし
僕の世界は商売と娯楽に留めるなど基本的な考えを伝えた。
『どうかな?』
『そうですね・・・雄靖さんの考えは理解しました、それに貴方の
世界は安全に暮らせると思うのですけど今はまだ不安も多いです、
まだ慣れないのでしょうね。
でも私は貴方と共に生きると決めてますので、ついて行きますよ』
『ありがとう、絶対に幸せにするよ』
そしてお互いを確かめるように僕達は口づけをした。
その頃リケッツは新たな依頼を受けていた。
『ほな行きますか・・・この依頼はユウさんも誘いましょか』
『いいんじゃない?新婚なんだしお金はあった方がいいと思うわ』
冒険者ギルドで依頼を受けたリケッツ達パーティーは雄靖を誘う
算段をしていた。
『何か嫌な予感がする・・・』
雄靖は昼食を食べながら悪寒を感じ、そんな独り言を呟いた。
数日後リケッツは雄靖のもとを訪れた。
『久しぶりやなユウさん、仲良うしとるか?』
『リケッツも変わりないかい?』
『元気やったで!』
『ところで今日は何かあったの?』
『実はな依頼を受けてな、ユウを誘いにきたんや』
だよね、彼が来るのは仕事絡みが大半だし・・・でも仕事内容を聞いて
危険だと判断したら断る所存!
『で、受けた内容は教えてもらえるかい?』
『漁や!』
『何それ・・・』
内容は簡単に言えば食料支援らしい、場所は山と海に囲まれた小さな村で
小規模の農業と漁業で成り立つ村なのだが大型台風が村を襲い働き手の多くが
負傷してしまった事と漁に使用する船が全滅し農作物も多大なる被害を受けた。
『それは理解したけど僕達は具体的にどんな支援をするんだい?』
『ユウはストレージが使えるやろ、ワイも他の奴らもストレージは使える
さかいそれで船を運ぶ、手取り早く準備できるんわ魚やろし、煮ても焼いても
干物にして保存食にもなるしな、そして時間を稼ぎ国の災害派遣部隊に引き継ぐ
までの依頼や』
なるほど・・・それほど危険は無いように思える、でもリケッツ達は
戦闘能力も高いチームなのだ何故に戦闘も無い平凡な依頼を受けるのだろうか?
『それはわかるけど、リケッツ達には物足りない依頼じゃない?』
『アハハ・・・不思議に思うのは分かるわな、受けた理由はあの海や
あの海にはな、あそこだけに生息するグリボウなる生物がおるんや
グリボウは生でも焼いてもごつう旨いんや、うちのメンバーも大好きな食材
なんやで、それで受けた、ガハハハ』
そんな理由だったとは・・・グリボウとは僕の来た世界ではウニの様な生物で
以前リケッツ達と立ち寄った町で食べた事があった、味はウニと同じで僕は
ウニが苦手だったので覚えていた。
人助けであり危険も少ない依頼に思えたので承諾する事にした。
『わかったよ、ところで船はどうするんだい?』
『船はな〜災害って事で国が用意してギルドが預かってるんよ、それに報酬は
一人大金貨1枚や支援期間は30日、ええやろ?』
何はともあれ現金収入は有り難いし危険が少ないならば尚更である。
期間が少し長いのが家族を説得するのは難しい気がするけど・・・今夜皆に
話してみよう。
リケッツには家族の了承を得てから連絡を入れる事にした。
家族に話したら大金貨一枚が効いたのか、皆大喜びで許可を貰えた
僕の存在って・・・何となく複雑な気分。
そしてリケッツに連絡を入れ現地に向かった。
ショッピングモール二日目、女性陣は昨日と同じく買い物で子供たちと
カルグスレンと僕は何処に行くか相談中。
『どうする?昨日と同じく100円ショップに行く?』
『『え〜同じなんて面白くないよ〜』』
思いっきり否定された・・・どうするかな・・・子供といえば遊び!だよな
あ、ゲーセンなんてどうだろう・・・理解できるかな・・・話してみるか。
『ここには変わった遊具が有るんだけど行く?』
『『行く〜』』
『遊具じゃと?儂は大人ぞ』
『ああ、これから行く所は大人も楽しめる遊具が置いてあるんだ、どうかな?』
『しかたあるまい・・・案内せい』
僕達はゲームセンターに向かった、何となくだが怖い予感がしたので多めに
小銭を準備した・・・これだけあれば足りるだろう。
『ここだけど、どうだい?』
チビたちの目はランランと輝きゲーム機を見つめていた、カルグスレンは
不思議な物を見つめる様な視線だが視線が釘付けであり、かなり興味がある
と感じた。
『『ねえねえ、これで遊ぶんでしょ?遊び方教えて!』』
『じゃあ、遊びたいのを選んできな』
子供たちは勢いよくゲームセンターを駆け回っていく、カルグスレンは
ちょっとモジモジしながら僕を見ている、何か聞きたいのだろうな。
『カルグスレンは興味ありそうな物はあった?』
『あの絵が動いている箱の様な物にも興味はあるが、人形が沢山入った
透明な箱は何なんだ?』
『ああ、あれはクレーンゲームだよ、上に吊るさがっている物を操作して
下にある商品を取るのさ、人形以外にもお菓子や飾り物も商品にあるよ』
『よし、儂はあれで遊ぶとするか』
『じゃ遊び方の説明をするよ』
『『なになに、どれで遊ぶの〜』』
子供達は一通り見てきたようだが遊び方が分からず戻ってきたようだ
そんなこんなで僕がクレーンゲームをお手本プレーする事になった。
『遊ぶには、ここにこのお金を入れると一回遊べるんだ、取りたい物を
決め、横に動かすボタン、前に動かすボタンの順で取りたい物の上に
移動させる、するとこの手の様な物が下がって掴むんだ。
移動の正確さが取るコツかな、取るためには真上だけじゃない事も
あるけどね、じゃやってみるね』
僕はゲーム全般は得意としていない、当然クレーンゲームも同様なのだ
今回も失敗した。
その状況を見て子供達もカルグスレンも何か感じたのか無言のまま硬貨を
握りしめて夫々好みのクレーンゲーム機に向かって行った。
子供達が向かったのはお菓子が取れる機種だった、買った方が安いけれど
ゲームで取る事に意味があるのだろう。
二人は一回で2・3個は取っているし顔を見てるとゲームを楽しんでいる事が
わかる、そんな子供達に声をかけた。
『楽しいかい?』
『『うん、楽しい!』』
二人揃って満足な返事だった、カルグスレンの姿が見えないが何処に行った?
視界を広げて探して見るとクレーンゲームではなくメダルゲームを凝視していた
見ているとお金を入れようとしていたので急いで止めに入った。
『ちょっと待った〜、違う違う!』
その後お金でコインを購入して遊ぶゲームだと説明した、ここのゲームセンターは
メダルを預かる以外換金も行えるようだ。
それを聞いた彼は大いに感激し全身から炎が立ち上る様にオーラが見えた様な
感じがしたが錯覚だろう。
三人とも問題なく遊んでいるので僕はゲームコーナー前にある休憩スペースで
缶コーヒーを買いまったりタイムである。
お昼が近くなると三人は戻って来た、子供達は袋いっぱいにお菓子をカルグスレンは
メダルを袋に入れていた。
『メダルはここに預けることができるんだけど、って持ち帰ってもいいのかな?
多分ダメだったと思うが・・・バレてないみたいだし記念って事で仕方ないか。
隠して、隠して。』
そんな会話をしていると買い物組もやって来た、先程メールで待ち合わせ場所を
ゲームセンター前と知らせておいたのだ。
『気に入った物は買えたかい?』
『私はアクセサリーを買いましたよ、お母さんは洋服を何点か買いましたわ』
『も〜どれもこれも良くて迷いましたけど、戻って着ても良いデザインを
選びましたのよ』
『それは良かった、明日は元の世界(僕が言うのは変だけど)に戻ります
ので食事を終えたら最後の買い物になるので心残りのないように』
食事は量よりも美味しい物と希望があり牛ステーキの店にした、同じ焼いた
肉料理でも世界の肉は柔らかく香辛料もあり異世界で食べる焼いた肉とは比べ
られない程洗練されてると思う、初めに話した時は不服そうだったが店に入り
運ばれてきたステーキを見てメニューで見る以上に想像を超えていた事に驚いて
いた。
異世界では焼いた肉の料理とは良くて少量の塩をふりかける程度であり焦げてて
硬い料理である、対して今目の前にある肉料理は熱々の鉄板に乗りバターや胡椒
などで更に味付けされ、香り、見た目も自分達の知っている料理とかけ離れている。
そしてナイフで切った瞬間。
『『『え〜柔らかい〜』』』
三人は絶叫し、口に入れると無言になり固まっていたが、数秒後には一心不乱に
肉を口に運んでいたが肉が鉄板から無くなると三人とも僕の方に向き言葉を発した
『『『おかわり!』』』
だよね・・・その後2回追加で注文し三人は大満足で食事を終えた
そして夕方までお土産を買う事になった、このショッピングモールにも大分慣れた
ようなので時間と待ち合わせ場所を決めて自由行動とした。
今夜は異世界に戻る事になっている、後になってみれば短い滞在期間だったかな?
でも皆の顔お見れば十分に楽しんでくれたと思う。
今回、僕が戻ってきたのには通常とは別の目的があった、商品の仕入れはするが
いずれこちらの世界でも事業をしたと計画している、具体的にはコスカフェであり
その知識を得るための書籍の購入である、異世界での滞在期間が長い為、書籍で
可能な限り学びたいのだ。
それに伴いシャナとお母さん、子供達もこちらの世界世界で過ごす時間を増やす
為にはコスプレを利用した形式ならば無理なく誤魔化せると考えたからだ。
開店資金の方は異世界から仕入れた商品販売と資産運用で順調に貯まっている。
店の規模は個人経営的な小さなカフェを考えている、やはり目立つのは良くない
し接客はシャナと子供達を予定してるので大きな店は考えていない。
その目的の為にも僕の住んでいた世界に慣れる事を目的に定期的に今後も世界を
渡りたいと思う。
お気実入りのお土産を携えて異世界に戻って来た、
カルグスレンは大量のガラス製品とクレーンゲームで取ったキャラクターの
縫い包みを大事そうに持ち帰路についた。
シャナ達はお土産を持ち自分の部屋に入って行く、多分じっくりと部屋で
眺めているのだろう。
僕は購入した本を夫婦の寝室にある椅子に座り読む事にした。
開業には様々な資格が必要なようだ、食品衛生責任者、飲食店営業許可証、
開業届などが基本で他にも営業形態によりコーヒー豆の製造・加工業の届け出、
防火管理者などなども必要になる場合もある。
中々に大変そうだ、フランチャイズに加盟するてもあるが、僕の目指すお店は
コスプレカフェであり小規模家族経営と考えると自分の力で開業する方向性で
考えている。
時期的には資金が用意出来て子供達がもう少し大きくなってからと考えると
2・3年後かな。
少し気掛かりなのはキャラコスは私的利用以外は違法となりそうな所である
メイドやナースなどだけでは少し寂しいと思う、理想としてはキャラコスも
加えたいところ・・・ま、この辺は後で考えるとしましょう。
カフェ形態は基本食べ物の提供はしない、ドリンクのみとしコンビニにある様な
機械式ドリッパーを設置しあくまでコスがメインとしたい。
最終的には異世界とこちらを半々ぐらいで生活できればと考えている。
今回こちらに来た事はその準備とも言える、こちらに慣れてもらい、好きに
なってくれたら嬉しいかな。
でも生活の基本は異世界にしたい、何故かと言えばいずれシャナとの間に
子供が生まれた場合、シャナを含めお母さんも戸籍を取るのは無理だと思う。
こちらの世界は遊び場兼商品を仕入れ異世界での商売にし安定した収入を得る
為の手段にしたい
冒険者として頼りになる仲間がいるけど、所帯を持つ立場としては家族に心配は
かけたくないし、やっぱ危険だしね。
リケッツからの誘いもよく内容を聞いてからにしないと・・・危ないのは
避けよう!
そんな事を考えているとドアの向こうからシャナの声がした。
『雄靖さん、入ってもよろしいかしら?』
『どうしたの?』
彼女は長時間部屋に籠もっていた僕を心配してくれたみたいだった
優しいな・・・などと思いつつ部屋に入ってもらい、ついでに冒険者として
仕事を受けるに条件について考えている事を話した。
『話したい事が有るんだけど、いいかな?』
『なんかしら?』
『今回家族で僕の生活していた世界に遊びに行って家族と過ごす楽しさと
大切さを改めて感じたんだ、話したい事が二つあるんだ一つは冒険者と
しての仕事は危険な依頼はリケッツの頼みでも断る。もう一つはこちら
での生活を基準にするとして、僕の居た世界でも商売をしたい事なんだ
いいかな?』
シャナは少し考えてる感じだったが僕に語りだした。
『冒険者としての依頼については私も安心したわ、あと何故商売なのかしら?
遊びに行くだけではダメなの?』
『そうだね、理由はあるんだ・・・』
そして僕は出来るだけ丁寧に考えを話した。
まずは子供達の見聞を広げたい、シャナも感じてると思うけど僕の居た世界
には魔法は無い代わりに便利な道具を生み出し魔法が無くても快適な生活が
出来ている、機械科学文明とでも表現していい。
どちらが優れていかは判断が難しいけど・・・
子供達が僕の世界の技術を学ぶ事で今後生きて行く助けになると思う。
知識は生活する為の武器になるしね、でも生活は異世界を基本にし
僕の世界は商売と娯楽に留めるなど基本的な考えを伝えた。
『どうかな?』
『そうですね・・・雄靖さんの考えは理解しました、それに貴方の
世界は安全に暮らせると思うのですけど今はまだ不安も多いです、
まだ慣れないのでしょうね。
でも私は貴方と共に生きると決めてますので、ついて行きますよ』
『ありがとう、絶対に幸せにするよ』
そしてお互いを確かめるように僕達は口づけをした。
その頃リケッツは新たな依頼を受けていた。
『ほな行きますか・・・この依頼はユウさんも誘いましょか』
『いいんじゃない?新婚なんだしお金はあった方がいいと思うわ』
冒険者ギルドで依頼を受けたリケッツ達パーティーは雄靖を誘う
算段をしていた。
『何か嫌な予感がする・・・』
雄靖は昼食を食べながら悪寒を感じ、そんな独り言を呟いた。
数日後リケッツは雄靖のもとを訪れた。
『久しぶりやなユウさん、仲良うしとるか?』
『リケッツも変わりないかい?』
『元気やったで!』
『ところで今日は何かあったの?』
『実はな依頼を受けてな、ユウを誘いにきたんや』
だよね、彼が来るのは仕事絡みが大半だし・・・でも仕事内容を聞いて
危険だと判断したら断る所存!
『で、受けた内容は教えてもらえるかい?』
『漁や!』
『何それ・・・』
内容は簡単に言えば食料支援らしい、場所は山と海に囲まれた小さな村で
小規模の農業と漁業で成り立つ村なのだが大型台風が村を襲い働き手の多くが
負傷してしまった事と漁に使用する船が全滅し農作物も多大なる被害を受けた。
『それは理解したけど僕達は具体的にどんな支援をするんだい?』
『ユウはストレージが使えるやろ、ワイも他の奴らもストレージは使える
さかいそれで船を運ぶ、手取り早く準備できるんわ魚やろし、煮ても焼いても
干物にして保存食にもなるしな、そして時間を稼ぎ国の災害派遣部隊に引き継ぐ
までの依頼や』
なるほど・・・それほど危険は無いように思える、でもリケッツ達は
戦闘能力も高いチームなのだ何故に戦闘も無い平凡な依頼を受けるのだろうか?
『それはわかるけど、リケッツ達には物足りない依頼じゃない?』
『アハハ・・・不思議に思うのは分かるわな、受けた理由はあの海や
あの海にはな、あそこだけに生息するグリボウなる生物がおるんや
グリボウは生でも焼いてもごつう旨いんや、うちのメンバーも大好きな食材
なんやで、それで受けた、ガハハハ』
そんな理由だったとは・・・グリボウとは僕の来た世界ではウニの様な生物で
以前リケッツ達と立ち寄った町で食べた事があった、味はウニと同じで僕は
ウニが苦手だったので覚えていた。
人助けであり危険も少ない依頼に思えたので承諾する事にした。
『わかったよ、ところで船はどうするんだい?』
『船はな〜災害って事で国が用意してギルドが預かってるんよ、それに報酬は
一人大金貨1枚や支援期間は30日、ええやろ?』
何はともあれ現金収入は有り難いし危険が少ないならば尚更である。
期間が少し長いのが家族を説得するのは難しい気がするけど・・・今夜皆に
話してみよう。
リケッツには家族の了承を得てから連絡を入れる事にした。
家族に話したら大金貨一枚が効いたのか、皆大喜びで許可を貰えた
僕の存在って・・・何となく複雑な気分。
そしてリケッツに連絡を入れ現地に向かった。
